2024年1月16日火曜日

ジャッキー・チェン『ポリス・ストーリー香港国際警察』「面白シーン紹介」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー」ジャッキーがバラック村やデパートでハードなアクションを見せる傑作。しかしながら珍シーンも。そんなツッコミどころを紹介。

(あらすじ)

香港警察が悪辣な犯罪組織を追う。

アクション・コメディ

ジャッキー映画は「アクションと笑い」を見せるもの。ツッコミどころがあって当然ですが、敢えてツッコミを入れてみようかと。

ケーキ

誰が始めたのかは知らないが、署員が誕生日の時はその署員の顔にケーキをぶつけるのが香港警察の習慣。署内には多くの警官。毎月、毎週のように誰かの誕生日がやってくる。そのたびにケーキを用意するのだろうか? それともチェン・カクー(ジャッキー・チェン)、チェンの同僚刑事キム(マース)といった主要なメンバーだけがターゲットにされるのだろうか?

ドジ

刑事キムは実にどんくさい奴。秘密作戦では犯罪者に怪しまれてしまい、壮絶な銃撃戦に。「やらせの襲撃」にも失敗して失神。この男のせいでチェンは苦境に。

お漏らし

チュウ(チュウ・ヤン)率いる犯罪組織と香港警察がバラック村で銃撃戦。死者が続出し、フランシス刑事(ケン・トン、湯鎮業)はビビりまくる。チェンに「落ち着け」と言われるが、そうはいかない。犯罪者を勢い&恐怖で射殺。そしてスボンを濡らしてしまう。いくら映画といってもビビって漏らすシーンは恥ずかしい。ケン・トンはその後も多くの映画出演。しかし、いつまでもこのシーンをイジられそうな気がする。

バラック村

山の斜面にバラックで住む人々。そこを車で逃走するチュウ。チェンも追跡(後にチェンはこの責任を取らされることになる)。映画的には迫力があって良いが、実際にこんなことをやったら死者続出。決してマネしないでいただきたい(「誰がマネるか!」と言いたいところであるが、ホントにやりそうな奴が出てきそうな今の世の中)。

屁理屈男

チェンに捕まったチュウの裁判。何と寝坊してしまうチェン(おいおい)。遅れて到着したが、チュウの屁理屈弁護士に苦戦。チェンを「ウソつき」呼ばわりする弁護士。「バスを片側からして見ていませんね?」などと追及。当たり前じゃんか。走ってるバスを横から見てるのに向こう側が見えるワケがない。しかしながら、チュウ&弁護士が「言い訳作戦」で勝利。裁判官がマヌケだと犯罪者に有利。証人に逃げられたうえに証言の録音にも失敗したチェンは左遷。

地方勤務

左遷されたチェンが田舎の警察署で勤務。そこでのドタバタは笑いの演出。しかしながら、エエ加減な香港警察。上層部はチェンの働きを高く評価している、ということだが一回トチっただけで左遷とは。メガネの署長もエラそうにするばかりで何の役にも立たなかった。

女秘書

チュウの秘書サリナ(ブリジット・リン)は若い美女。幼い頃から家族がチュウの世話になってきたということで秘書に(どんな世話だったのかが明らかにされることはなかった)。ワルとつるんで大きな態度のサリナ。実に愚かな女。邪魔者は消す、のがチュウの組織。「面倒な存在」になったサリナを消しにかかる。ようやくサリナは自分が「単なる使い捨ての道具」であることに気付く(遅)。警察の裏切り者もサリナと同様、実に愚か。

デパート

この映画を「ジャッキーの最高傑作」にしたのが「デパートでの戦い」。これまでカンフー映画では「だだっ広い草原」、アクション映画では「多少暴れても大丈夫(?)な場所」が戦いの舞台だったが、デパートは人がとても多く、高価な商品、設備がある場所。デパートを借りて撮影したが、それは営業時間外に限定。決められた時間の中、ガラスが割れまくるハードな対決、電気ポールを伝って敵を追うシーンを撮影。派手にデパートをぶっ壊した。しかしながら、この作品でのデパートのダメージはかわいいもの。次作ではもっと過激なことに。この『ポリス・ストーリー』シリーズの「陰の主役」は「デパート」なのだ。

(予告編:YouTube)主題歌も聞けるよくできた映像
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2023年3月18日土曜日

ドルフ・ラングレン『スナイパー 狙撃』「ツッコミどころ紹介」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」ラングレンが狙撃手を演じるアクション映画(1996年)。「撃たへんのかい」といった感じでツッコミながら鑑賞する作品です。

あらすじ

スナイパー(狙撃手)が女パートナーと組んでビルから遠距離狙撃をしようとするが・・・。

主役

スナイパーの「イーグル1」(ドルフ・ラングレン)。超遠距離狙撃を得意とする謎の男。謎の暗殺組織に雇われてターゲットを暗殺するのが任務。そもそもどこの国の人間で、なぜそんな組織に雇われているのかは不明。

組織

謎の暗殺組織。「ゼロ」とかいう正体不明の人物が率いている。どこの国の組織なのか? 強力な武装をバックアップしているのは何者なのか?  それが本編で語られることはなかった。

中山美穂?

「イーグル1」は遠距離銃で撃つ係。しかし、狙撃というもの距離が遠ければ遠いほどサポート役が必要(らしい)。「イーグル1」の任務をサポートするスポッター(助手係)を務める「イーグル2」(ジーナ・ベルマン)。中山美穂っぽい顔の女。ターゲットまでの距離や風の強さを測って「イーグル1」に伝える。

過去

「イーグル1」と「イーグル2」には過去が。二人である標的を狙ったが、「イーグル1」が狙撃をためらった。そのせいで組織から銃撃された。任務を怠った者には「死の制裁」が加えられるのが組織のルール。

現在

「イーグル1」と「イーグル2」が再び組んで任務。今回はビルからある人物が乗る車を狙撃すること。ビルに潜入して、銃を設置する。前回の任務で狙撃を怠った「イーグル1」と「イーグル2」がなぜ「死の制裁」を加えられることなく再び組むことになったのか?  それが本編で語られることはなかった。

警備員

あるビルに潜入して狙撃しようとする「イーグル1」と「イーグル2」。そのビルには二人の警備員が。クライン(コンラッド・ダン)とオハラ(クリストファー・ハイアーダール)。クラインはマジメであるが、オハラは薬物中毒者。「イーグル2」にからむオハラ。実に邪魔くさい奴(態度悪すぎ、下品すぎ)。

どんくさい

カッコつけてるけど未熟な「イーグル2」。トイレでオハラに暴行されてしまう。「イーグル1」が助けるが、中途半端な対応。

熱愛

助けられたことで「イーグル1」を愛する「イーグル2」。ラブシーン。そういうことをする雰囲気の場所・状況ではないが、アクション映画に「お色気シーン」は付き物。

最後の仕事

車を狙撃しようとする「イーグル1」。またしても撃たない。「殺されるターゲットの顔が自分自身に見える」というのがその理由。殺し屋は使い捨てされるのがオチ。足を洗うには任務を拒否するしかない、という考えのようだ。

黒幕

任務を拒否したことで大勢の殺し屋に襲撃される「イーグル1」。激しい戦闘。そして「ゼロ」が正体を現す・・・。

(YouTube)「予告編」

解説

過去のシーンで「イーグル1」と「イーグル2」がヘリから銃撃されるシーン、エレベーターを使ったアクション、ラストの一連の決着戦が迫力のアクション作。キャラ設定は良いのですが、ストーリーにちょいと疑問がある映画。二度も任務に背いた「イーグル1」。足を洗いたいのが本音。ではなせ、任務を引き受けたのか? ワザと任務に背いて組織の殺し屋を始末して「ゼロ」と決着をつけるのが目的だった? それなら良いストーリーです。しかしながら、説明不足のためストーリー展開に疑問を感じる内容。「寡黙な男」を演じることが多いラングレン。そのせいで「イーグル1」の意図が伝わりにくかったのが残念。爆発シーンも「いかにもCG」って感じでちょいと興ざめ。もう少し「説明的なシーン」が欲しかったところです。

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『スナイパー 狙撃』はDVD化されていません。VHSでリリースされたのにDVD化されていないビデオがとても多いのが残念です。

2023年1月27日金曜日

陸上警察のチー総監の視点で『プロジェクトA』紹介「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー」警察による海賊退治を描いたアクション映画(1983年公開)。クワン・ホイサンがコミカルに演じた「チー総監」を中心に作品を紹介します。

あらすじ

水上警察&陸上警察が海賊と戦う。

『プロジェクトA』(俳優紹介:クワン・ホイサン)「金洋ロードショー:映画ブログ」
これが正しい敬礼?

(YouTube)「予告編」

1.クワン・ホイサン

ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハンによる最高傑作『プロジェクトA』。エラそうだけど、ちょっとドジな「陸上警察のチー総監」を演じたクワン・ホイサン。漢字で書くと「關海山」、英語では「Kwan Hoi-San」。出演作多数の大ベテラン。しかしながら、そのほとんどは日本未公開作(私も『プロジェクトA』とその続編、日本未公開カンフー映画で少し見たことがあるだけ)。なかなかの演技派で、「エラそうな態度」「困り顔」を見事に使いこなします。


2.陸上警察

1900年代、イギリス植民地下の香港。海賊対策会議。不満爆発のチー総監(クワン・ホイサン)。「カネばっかりかけて海賊を捕まえることができないじゃないか」と水上警察司令官(ラウ・ハクスン)を非難。そのせいで給料が上がらないのだから怒りも当然。水上警察のリーダー格、ドラゴン(ジャッキー・チェン)もナマイキで気に食わない奴。メガネを壊された礼に「敬礼の仕方教えちゃる」ってな感じでドラゴンにワザとヘンな敬礼をさせてやった。海賊退治に向かうことになった水上警察。その前に酒場で乾杯。イヤミな陸上警察の連中にイラっとした水上警察隊員(タイ・ポー)が「それ、ピーピーピー」と陸上警察をおちょくり、ついに「スパゲティ」をキッカケに水上警察と陸上警察が乱闘。大混乱の中、チー総監が登場。水上警察を罰するいいチャンス。しかし陸上警察隊長のジャガー(ユン・ピョウ)も乱闘に加わっており、うやむやに。ジャガーは総監の甥なのだ。いよいよ海賊退治。5隻の船を使うはずが3隻。2隻は「水漏れ」(イヤな予感)。総監「潜水艦だから見えないのかと思った」とイヤミ炸裂。「ドカン」と船が爆破され、出航延期。そして、どんくさすぎる水上警察が陸上警察の傘下に。甥のジャガーに命じて水上警察をしつける。高級クラブで手配中のチャンを捜すドラゴンとジャガー。店がメチャクチャに。そこへ総監と店のオーナー、チョウが登場。「犯罪者などウチの店にはいない」などとホザく大物チョウに頭が上がらない総監。その後、ドラゴンが店内に潜伏していたチャンをしばき倒して逮捕。悪党を匿っていたことがバレたチョウ。総監にそれをどう説明したのだろう? 海上で総監が警察用ライフルの受け渡し。泥棒フェイ(サモ・ハン)とドラゴンにライフルを奪われる。総監を海に落とそうとするフェイだが、総監「泳げないんだ」と情けない顔(だから陸上警察所属?)。結局、総監に情けをかけ、海に落とす。後日、ライフルをめぐってチョウの手下&海賊メンバーがドラゴンとフェイを追い回す。通りがかった総監がドラゴンに自転車を奪われる。「ピーピーピー」と笛を吹くばかりの総監の部下。総監「追い掛けんかい」ってな感じで怒り心頭。でもドラゴンを捕まえ、手錠をかけた。そしてドラゴンは手錠のまま悪党に追われ時計台へ。その後、英国少将が海賊に捕まる事件。その対策会議。あのチョウが香港総督に会いに来た。高級クラブでの一件によりチョウを怪しむ総監。チョウは何しに来たのだろう?

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2023年1月24日火曜日

カーター・ワン『少林寺への道4』「やたら疑われる青年 vs. 真の黒幕」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」少林寺の青年が師匠の命令で寺を混乱させた裏切り者を捜すカンフー映画。裏切り者の正体、かわいい皇女、ツッコミどころに注目。

1.ストーリー

少林寺の青年が謎の黒幕に陥れられ、濡れ衣を晴らすため戦う。

2.キャスト&見所

少林寺で次々に僧たちが殺されていく。犯人もその目的も謎。少林寺の「悔心院」に幽閉されているテンチー師範。弟子ペンフェイ(カーター・ワン)に「少林寺の裏切り者を探り出せ」と命じる。悪役は「少林寺を陥れようとする男」。次々に少林寺の僧や関係者を襲ったうえ、皇帝から寺に贈られた「秘宝の香炉」を奪う。その正体と目的は? 「良いチャンス」とばかりに少林寺を追い込んで潰そうとする皇帝(江南)とその妹である皇女(ロン・ジェンエール)もまた少林寺を陥れる存在。追い込まれて焦った高僧たちが「殺害命令書」を発行。これによりペンフェイは刺客たちに襲われる。高僧の弟子チーラン(許治美)は少林寺の行く末を案じ、ペンフェイをフォロー。アクションが見せ場の映画ですが、個性的な演出がちょいちょい入ります。少林寺から逃走したペンフェイを刺客が襲うシーン(「ペンフェイを油断させる芝居」付き)、食堂でペンフェイが追っ手と戦うシーン(箸で相手を撃退する珍シーンも)、最後の対決(ついに「叛徒(裏切り者)」の正体が明らかに)。ワイヤーでスーパーマンばりにペンフェイが空を飛ぶシーンも珍。真顔で飛ぶ姿は観ているコッチの方が少し恥ずかしいような気が。

3.感想

謎の裏切り者&そいつを操る謎の黒幕。何が目的で少林寺を混乱させているのか? ツッコミどころがいっぱいの映画。何かと疑われるペンフェイ。「遺体のそばにいたから」というたったそれだけの理由で高僧から殺人犯扱いされてしまう。自らの手で無実を証明し、「少林寺の裏切り者」を捜し出さなければならなくなったペンフェイ。次々に襲いかかる刺客を倒しながら、最後に黒幕にたどり着く。しかし、その「オチ(黒幕の正体&事件を起こした理由、最後の決着戦)」にもツッコミどころが(なぜか皇女もペンフェイと一緒に黒幕と戦う、ヘンな馬車ほか)。カンフー映画定番「食堂のシーン」など笑えるシーンもある名作。皇女役のロン・ジェンエール(意地悪だけどカワイイ役どころ)にも注目。最後まで敵の正体が謎のサスペンスなカンフー作です。

(YouTube)「予告編」

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2023年1月20日金曜日

ジャッキー・チェン『プロジェクトA』「珍シーン・ツッコミどころ集」「金洋ロードショー」香港映画専用ブログ

「金洋ロードショー:映画ブログ」ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハン、チー総監による最高傑作。凄いシーンもあれば珍演出も。そんなシーンを紹介します。

1.テーマ曲

本編で流れる「ら らんららんららんららん ららららんららん」。一体何回「らん」って歌っているのだろう? 中国語バージョンの方も何て歌っているのかサッパリわからない。「ばっはー 謎の本名」と聞こえるパートも。

2.司令官

陸上警察のチー総監(クワン・ホイサン)。海賊退治で結果を出せない水上警察にイヤミ連発。「カネばっかりかかって海賊を捕まえることができないじゃないか」と海賊対策会議で水上警察司令官(ラウ・ハクスン)を非難。なぜ、捕まえられなかったか? 「海上で迷子になったから」という。水上警察、どんくさすぎ。

3.自転車

自転車も「主役」の映画。水上警察のドラゴン(ジャッキー・チェン)。遅刻しそうになって自転車を荒っぽく停める(壊れた)。

4.スパゲティ

いよいよ海賊退治に向かうことになった水上警察。酒場で乾杯。イヤミな陸上警察の連中にイラっとした水上警察隊員(タイ・ポー)が「それ、ピーピーピー」と陸上警察をおちょくる。そして「スパゲティ」をキッカケに水上警察と陸上警察が乱闘。関係ない女の子の顔にスパゲティ誤爆。

5.ライバル

乱闘シーン。水上警察のドラゴンと陸上警察隊長のジャガー(ユン・ピョウ)がイスで背中を殴り合う。相手の前では互いにヤセ我慢。

6.爆破

海賊退治に向かうことになった水上警察。その直前に船を爆破されてしまう。一体、警備の方はどうなっているのか?  水上警察、どんくさすぎ。これじゃ、永遠に海賊退治はムリだ。

7.屈辱

ドジこいた水上警察が陸上警察の傘下に。ジャガーがドジな水上警察を厳しく訓練(「見ろ、いい女だぜ」「お前どっちを選ぶ」を繰り返す罰。「バカ笑い」の罰は銃殺。素早く風呂に入る練習。手榴弾の使い方)。「素早く風呂に入る練習」では10秒で体を洗わなければならない。ジャガーは「自分は上官だから45秒」などとおっしゃる。その後、ケ○丸出しになってしまう珍シーン。この瞬間「上司の威厳」が完全に吹っ飛んだ。

8.手入れ

手配中のチャンを捜すドラゴン&ジャガーら(「犬猿の仲」のはずのドラゴンとジャガーが共同作戦。急に「認め合う関係」に。「ケ○丸出し事件」がキッカケ?)。商人チョウが経営する高級クラブで手入れ。そこへチー総監とチョウが。「犯罪者などウチの店にはいない」などとホザくチョウ。その後、ドラゴンが店内に潜伏していたチャンをしばき倒して逮捕。チョウは総監にどんな説明をしたのだろう?

9.知り合い

ドラゴンと泥棒フェイ(サモ・ハン)は(どういう関係なのかわからないけど)以前からの知り合い。二人でメシを食うときはジャンケンして負けた方が払うルール。「二人の最初の出会い」が描かれたシーンが欲しかったところ。

10.ライフル

フェイに騙されてチー総監からライフルを奪うドラゴン。総監は「泳げないんだ」と情けない顔(だから陸上警察所属になったんですね)。海に落とされた総監に情けをかける。

11.逃走

ライフルを手に入れようとするチョウの手下&海賊メンバーがドラゴンとフェイを追い回す。有名な「自転車で戦うシーン」「時計台のシーン」。ドラゴンが彼女(イザベラ・ウォン)の服を脱がそうとしてひっぱたかれるシーン、チー総監から奪った自転車のサドルが「ポロリ」と落下するシーンにも注目。

12.訴え

「人質の奪回」と「海賊退治」を香港総督(西洋人)に大マジメな顔で訴えるドラゴン。しかし、暖炉の中に隠れていたため、顔が真っ黒(汚い)。

13.プロジェクトA

海賊退治計画「プロジェクトA」。まずはチョウを捕らえて海賊情報を収集。ドラゴンに痛めつけられたチョウは情けない表情(高級クラブで見せたエラそうな表情とは大違い)。海賊島に行くには「合言葉」を言って、海賊を信用させなければならない。(海賊がチョウの顔を知らないのはヘンだと思うが)ドラゴンがチョウになりすまして海賊の案内で島へ。島でも何かと「合言葉」が必要(めんどくさい)。海賊の親分(ディック・ウェイ)もチョウの顔を知らないようだ。しかし、手下にはドラゴンをよく知っている者もいる・・・。

コメント

ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハンの「香港ビッグスリー」が大活躍。個性的なキャラがいっぱい。個人的には「チー総監」が結構お気に入り。上官だから威厳を保ちたいけど、泳げなかったり、ドラゴンに自転車を奪われたり。ちょっとドジなところもあって実に楽しいキャラ(出番も多く、ストーリーによくからんでいた)。古いファンの自分としてはテレ朝「日曜洋画劇場」の吹替版が懐かしい。吹替で鑑賞するともっと楽しい作品です。

(YouTube)予告編

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2020年12月19日土曜日

チャウ・シンチー『カンフーハッスル』「カンフーの達人たち vs. 火雲邪神&斧頭会」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」CGカンフー映画。ブルース・リャン、ユン・ワー、チウ・チーリン。ラムネ売りの女の子、アッサリやられるギャングのボスにも注目です。

1.ストーリー

カンフーの達人たちが伝説の「火雲邪神」に戦いを挑む。

2.キャスト&見所

主役はへなちょこチンピラのシン(チャウ・シンチー)。ボロボロにやられても回復する驚異のパワーを持つ男(なぜ回復できるのだろう? 『ドラゴンボール』では「仙豆」を使ったり、「回復マシン」で回復しますが。ボロボロにやられても回復すれば以前よりも強くなる、というのは『ドラゴンボール』と同じ)。この映画の舞台は「暴力が支配する時代」。町を仕切るのは「斧頭会」という荒っぽいギャング。「豚小屋砦(アパート)」に住むカンフーの達人にやられた斧頭会。そのボス(チャン・クォックワン)が助っ人として火雲邪神(ブルース・リャン)をある施設から連れ出す。シンが「正義」「真のパワー」に目覚めて、火雲邪神と一騎打ち。どんな戦いになるか? 「なつかしのスター」が登場する映画。あのブルース・リャンが無敵の「火雲邪神」役。ジャッキー・チェン映画でもおなじみのユン・ワー、チウ・チーリン、フォン・ハックオン。一押しキャラは「ラムネ売りの女の子」役のホアン・シェンイー。シンとは幼なじみの少女役で実にかわいい。主役のシンがへなちょこ。そのため映画の最初の方で活躍するのは、豚小屋砦の大家(ユン・ワー)、カンフーの達人(チウ・チーリン)ら。「豚小屋砦 vs. 斧頭会」「豚小屋砦の大家夫婦 vs. 火雲邪神」。そして「シン vs. 火雲邪神」。CGを使った『ドラゴンボール』なアクションに注目。笑いのシーンとしては、シンのドジっぷり(悪いことをしようとしてもうまくいかない)、豚小屋砦の大家の妻が斧頭会のボスに警告するシーン(ブルース・リー『ドラゴンへの道』のパロディ?)、チウ・チーリンのオネェっぽい雰囲気、斧頭会ボスの最期、タフすぎる火雲邪神などが楽しい。

3.感想

カンフー映画。昔のジャッキー・チェンのようなのではなく、戦いのシーンをCGで見せる内容(CGがメインなので好みが分かれるかも)。キャラクターを楽しむ映画でもあります。個人的に気に入ったのは、ホアン・シェンイー(ピュアなイメージ)。斧頭会のボスも子分をカンフーの達人にやられて怒りに燃えるシーンなど見せ場が多い。「香港の蟹江敬三」フォン・ハックオンは「琴を弾く二人組の殺し屋」の一人(でもサングラスで表情が見えない)。ブルース・リャン演じる「火雲邪神」は強敵を求めて戦う男。頭が薄くて寂しい感じで、しかも体をカエルみたいにふくらませたりするあんまりカッコよくないキャラ(でも強い、というギャグ)。「ブルース・リーの雰囲気」と『ドラゴンボール』をあわせたようなCG映画。リーのモノマネなど見所がたくさんのオススメ作です。

(YouTube)「予告編」

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チャウ・シンチー『少林サッカー』「少林拳の達人たち vs. ニセやしきたかじん」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」少林拳の達人がサッカーで活躍するコメディ映画。「チーム少林」と「デビルチーム」の決戦。饅頭屋の女、飛龍コンビにも注目です。

1.ストーリー

少林拳の達人たちがサッカーの試合で自信を取り戻そうとする。

2.キャスト&見所

少林拳を世に広めたい青年シン(チャウ・シンチー)。カネが無く、ボロボロな暮らし。でも「少林寺のプライド」は捨ててはいません。凄い脚力のシン。元サッカー選手ファンに勧められて試合に出ることに。まずはチームメイトを揃えなければ・・・。シンの「チーム少林」。メンバーはシンの兄弟子たち。すっかりダメダメになってしまった兄弟子たち。見た目だけではなく、すっかり現実社会の厳しさに参ってしまっている様子。そんな彼らがサッカーの練習試合で相手のラフプレーでボロボロに。突然パワーを取り戻す兄弟子たち。そこから快進撃が始まる。シンと親しくなるムイ(ヴィッキー・チャオ)は饅頭屋で働く女。肌が荒れていて、暗い表情(イジメられるシーンもあるため、楽しめない雰囲気のキャラ)。そんな彼女が突然ヘンなメイクしたり、突然スッキリした顔になったり(ちょっとよくわからない演出)。意外な活躍をするシーンに注目。この映画の悪役はサッカー界の黒幕ハン(パトリック・ツェー)。汚い手段でスター選手だったファンを陥れ、今ではサッカー界を仕切る大物。「デビルチーム」の監督でもある。見た目が「やしきたかじん」なハン。何かと怪しい男で、「チーム少林」との試合でも何やら工作。スタジアムを転げ落ちるシーンにも注目。「笑い」で勝負する映画。「チーム少林」のメンバー(とってもブルース・リーなキーパー、太っちょ、など)、シンたちがハンにバカにされるシーン、細かいギャグが楽しい。サッカーのシーンはCGを使って迫力を出しています(CGが「笑い」になっているシーンも)。

3.感想

昔、ユン・ピョウの『チャンピオン鷹』というサッカー映画がありましたが、それはCGではなく、ユン・ピョウの脚力を生かしたスポーツもの映画でした。この『少林サッカー』はCGで迫力のあるシーンを見せています。「少林拳」「サッカー」「ブルース・リー」「ドラゴンボール」を合わせたような内容。試合のシーンはCGが主役。キャラクターを楽しむ映画ですが、ファンとハンの過去が語られるシーンで、人の頭の上に足を乗せる、といったよろしくない演出もあります。個人的に気に入ったのは、「やしきたかじん」みたいなパトリック・ツェー。彼がスタジアムを転がり落ちるシーンは代役のスタントですかね? 他にもカッコいい「飛龍コンビ(ヒゲの女子)」なんてのも登場。好きなキャラ、ギャグを自由に楽しむ娯楽作です。

(予告編:YouTube)

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