2026年1月12日月曜日

「純金映画ブログ」『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』(1983年)「残念な奴だったクルーゾー」

フランス警察の珍警部が失踪して「世界一の刑事」が行方を追う。見所を紹介。

(YouTube)予告編

1.失踪

「純金映画ブログ」『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』(1983年)「残念な奴だったクルーゾー」

盗まれたダイヤ「ピンク・パンサー」を追ってルガシュ(中東の架空の国)に向かったフランス警察ジャック・クルーゾー主任警部だが、行方不明。クルーゾーを捜したい大統領はコンピューターが選抜した「世界一の刑事」に行方を捜査させることに。選ばれたのは「大ドジ男」クリフトン・スレイ(テッド・ワス)。ニューヨーク市警の刑事で祖父と父が警察署長を務めたことがある「警官一家」のエリート血筋であるが、実にどんくさい。いきなりフランス警察の主任警部ドレフュス(ハーバート・ロム)を大怪我させてしまう。


2.キャラ

「純金映画ブログ」『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』(1983年)「残念な奴だったクルーゾー」

ピーター・セラーズ死去後の作品であるため、セラーズは不在。「後ろ姿」や「整形後の顔」でクルーゾーが登場。「ネタバレ」が許されないのは承知しておりますが、敢えて書かせていただきたい。この作品は大いに問題アリ。マヌケながらも職務に忠実な「フランスの英雄」クルーゾー。しかし、この作品ではそのキャラ設定を思いっ切りブチ壊しています。監督ブレイク・エドワーズは生前のセラーズとは不仲だったのは皆さんもご存じ。そのため、この『ピンク・パンサー5』でクルーゾーのキャラを崩壊させ、「最後の作品」にするつもりだったのではないかと。しかしながら何と1993年に『ピンク・パンサーの息子』を製作し、それが本当の最後に。シリーズも末期、ということで一作目『ピンクの豹』に主演したデヴィッド・ニーヴン、キャプシーヌ、ロバート・ワグナーといった人たちが懐かしの再登場。フランソワ(アンドレ・マランヌ)、ケイトー(バート・クウォーク)のレギュラー陣。セラーズの友人グレアム・スターク(今回は何の役?)。犯罪者の役でロバート・ロッジア。そして大物ゲスト、ロジャー・ムーア。その役どころに注目されたい。


3.トリビア

「純金映画ブログ」『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』(1983年)「残念な奴だったクルーゾー」

予算100万ドル超。監督ブレイク・エドワーズ、音楽ヘンリー・マンシーニ(おなじみのテーマ曲はシンセサイザーを使って現代風にアレンジされた)。当時、「ジェームズ・ボンド」だったロジャー・ムーアが登場(『007オクトパシー』の撮影の休憩中に撮影。リハーサル無し、ワンテイクで完了。そのため「ぬるいシーン」になった)。一体、何の役なのか? それを書くと完全にネタバレになってしまう。ストーリーに難がある映画。クリフトン・スレイのドジっぷりを楽しむ内容。ちょいとワザとらしすぎて笑えない「スレイ」というキャラ。ダドリー・ムーアが候補だったが、断ったためテッド・ワスに(「ビーン」のローワン・アトキンソンも候補だったとか)。第一作『ピンクの豹』(1963年)では「主演」のはずだったデヴィッド・ニーヴン。しかし、セラーズ演じる「クルーゾー警部」のキャラがウケたため、主役の座を奪われた形に。そして時が経って、この『ピンク・パンサー5 』に登場。しかし、体調不良。声は別人が吹き替え。そして公開直前の1983年7月に死去。前作『ピンク・パンサーX』で失踪したクルーゾーについて調査するジャーナリスト「ミス・ジュヴェ」を演じたジョアンナ・ラムレイは今回は「伯爵夫人」役(別のキャラ)。「クルーゾーが伯爵夫人と組んで悪事に手を染める」という筋書きはピーター・セラーズが書いた「ピンク・パンサーの恋」の脚本にあったストーリーとのこと。ややこしい筋書き、登場人物の意味不明な行動。ストーリーがイマイチだったためか、興行的には失敗。映画評論家は当然のように作品を「低評価」。ただ、ロジャー・ムーア出演シーンは「高評価」だそうだ(そんなに良かったか?)。エドワーズと「MGM」は作品の公開と予算をめぐって訴訟(映画がコケると何かとモメるようだ。ヒットしたらしたでやっぱりモメる?)、1988年に和解。主演のテッド・ワスはその後もシリーズに出演する話もあったが、映画がコケたことで取りやめに(悲しい)。肩の力を抜いて鑑賞する映画。ベタすぎるギャグ、カーチェイスといったアクションがお好きな方にオススメです。

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