2026年3月18日水曜日

「純金映画ブログ」『007/サンダーボール作戦』(1965年)「秘密結社が原爆を盗む四作目」

英国秘密情報部(MI6)の諜報部員が盗まれた原爆を追って「眼帯の男」と対決。見所を紹介。


(YouTube)予告編

1.第四弾

「純金映画ブログ」『007/サンダーボール作戦』(1965年)「秘密結社が原爆を盗む四作目」

おなじみ英国秘密情報部(MI6)の諜報部員ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)。疲れた体を癒すために療養所で過ごすが、事件の陰。殺されかかったり、顔を包帯で隠した怪しい奴を目撃したり。ただ、療養所の美女(モリー・ピータース)にいきなりキスするなど「犯罪レベルの女好き」は相変わらず。MI6の部長「M」(バーナード・リー)は「老人」呼ばわりされてイラっとしてもユーモアでその場を和ませる。「M」の秘書マネーペニー役はおなじみロイス・マクスウェル。MI6の道具屋「Q」はデスモンド・リュウェリン。


2.またしても悪事を

「純金映画ブログ」『007/サンダーボール作戦』(1965年)「秘密結社が原爆を盗む四作目」

三作目『007/ゴールドフィンガー』(1964年)には登場しなかった犯罪組織「スペクター」が今回の悪役。そのボス、ブロフェルド(アンソニー・ドーソン。顔を出さない、体だけの出演)は部下を抹殺するなどボンドと同様、コチラも相変わらず。メンバーのエミリオ・ラルゴ(アドルフォ・チェリ)が指揮を執り、NATO空軍から原爆を奪う計画。同じくメンバーのフィオナ・ヴォルペ(ルチアナ・パルッツィ)は手下と共にボンドを監視。 


3.

「純金映画ブログ」『007/サンダーボール作戦』(1965年)「秘密結社が原爆を盗む四作目」

NATO空軍少佐ダーヴァル(アンジェロ - ポール・スタシーノ)を利用するスペクター。ラルゴは「後見人」としてダーヴァルの妹ドミノ(クローディーヌ・オージェ)を監視。ボンドに協力する連絡員の女を演じたマルティーヌ・ベズウィック。『007 ロシアより愛をこめて』(1963)では「乱闘するロマ人」を演じた。別の役でシリーズに二度登場できたのはテレンス・ヤング監督の配慮によるもの。


4.トリビア

「純金映画ブログ」『007/サンダーボール作戦』(1965年)「秘密結社が原爆を盗む四作目」

ついに映画化された大作。何と「初公開」はイギリスではなく東京。1966年、ジョン・ステアーズがこの作品でアカデミー視覚効果賞を受賞。本当は『サンダーボール作戦』を一作目として制作したかったハリー・サルツマンとアルバート・R・ブロッコリ。原作の権利関係のため、叶わず。四作目で映像化。予算は900万ドルで、シリーズ最大。一作目と二作目でも監督を務めたテレンス・ヤングによると「経験を積んだ後で大作を作ることになり、むしろ都合が良かった」とのこと(ファンにとっては「キャラ設定」がおなじみのため「細かい説明」が不要で冗長にならずに済んで良かったのではないか、と個人的に思う)。三作目『007/ゴールドフィンガー』を監督したガイ・ハミルトンはその作品で疲れたらしく、今回は監督を引き受けず。美術担当のケン・アダムが今回も大活躍。迫力のセットを制作(「スペクターの会議場」ほか)。「爆撃機ヴァルカン」のセットは空軍を見学したときを参考にして制作(撮影終了後に爆破された。観光客のダイバーが「本物」と勘違いしないようにするため)。ラルゴが逃走するボートが爆破されるシーンは凄まじい爆発で、ボートは木っ端微塵。何と50キロ離れた民家のガラスが割れたほどの衝撃だったという。「ビートルズ」と並ぶ社会現象となった「007」。グッズもたくさん作られ、人気化。しかし、あるオモチャに不具合。返品を余儀なくされたオモチャ会社が倒産する不運も。本編に登場する「ロケット・パック」。空を飛ぶ道具だが、飛ぶシーンはコネリーではなくスタントマン。これを使ってマンハッタンで映画の宣伝をしたとき、関係者が逮捕された(「飛ぶ許可を取っていなかった」のが理由)。ロケ地はバハマのナッソー(直前にザ・ビートルズ『ヘルプ!4人はアイドル』が撮影された場所でもある)。大変海が美しいダイビングスポット。しかし、人間にとって素晴らしい場所は他の生き物にとっても。サメがいっぱい(そのため「海中のシーン」は干潮時に撮影)。捕らえたサメをボンドを始末するシーンなどに使用。サメとコネリーの間に透明の板を置いたが、一部に置かれていない箇所があってコネリー危機一髪。演技ではなく、本当にビビった表情を観客に見せるハメに。「ラルゴの邸宅」として使用された屋敷はさる大富豪のもの。「プールが二つある」のが魅力だったため選ばれた(サメを使用するシーンに大いに役立った)。使用する武器は米軍が協力。その破壊力は「ボート爆破シーン」で要確認。「海中での戦闘」が見せ場。そこで使用された水中銃は本物。矢の先にゴムを付けて事故が起こらないよう配慮。カーチェイスで車が爆発するシーンではスタントマンがあわや火ダルマになる寸前。シリーズおなじみ「小道具」は「水中呼吸器」。しかし、これは全くの作り物で呼吸できず。今ではそういう道具があるが、当時は無かったそうだ。主役のコネリーは人気がありすぎて疲弊。取材などを拒否するほど「プライバシーの侵害」に疲れ切ってしまった。ドミノ役には大勢のオーディション参加者。美女ぞろいの中から「ミス・フランス」クローディーヌ・オージェが選ばれた。ただ、オージェの英語はヨーロッパ訛りだったため、声は別人が吹き替え。モリー・ピータースはある映画に出演した姿がスタッフの目に留まって出演決定。しかし、エージェントとモメたらしく、これが最後の映画出演に。ルチアナ・パルッツィはドミノ役を希望したが、落選。代わりに「悪女」フィオナ役を獲得。大規模な予算で制作された四作目。テレンス・ヤング最後の007。セリフは劇場板とビデオ版とで違いがある。マニアックなファンにしかわからない楽しみ方もある大作となった。

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