2025年11月7日金曜日

「純金映画ブログ」『エスケープ・フロム・L.A.』(1996年)「刑務所で衛星操作装置奪回作戦」

刑務所と化したロサンゼルスで元・特殊部隊員がカルト集団と対決。見所を紹介。

(YouTube)予告編

1.さらに未来のアメリカ

「純金映画ブログ」『エスケープ・フロム・L.A.』(1996年)「刑務所で衛星操作装置奪回作戦」

前作『ニューヨーク1997』(1981年)では犯罪の増加に対応できなくなったアメリカがニューヨーク全体を刑務所化。しかし、それから時が経って大きな変化。1998年に反政府活動が強まり、「国家警察」創設。2000年にロスが大地震で島に。「ロス島」を刑務所化し、そこへ行ったら二度と戻れない「囚人の世界」に。そして2013年、スッカリ「道徳国家」になったアメリカ。アルコール、銃、イスラム教などが禁止されたが、違反すると「社会不適格者」の烙印を押される国に。弱腰になりすぎたためキューバに攻められる危機。


2.キャラ

「純金映画ブログ」『エスケープ・フロム・L.A.』(1996年)「刑務所で衛星操作装置奪回作戦」

そんな「腰抜け」アメリカで大事件。「衛星兵器を操作する装置」を大統領(クリフ・ロバートソン)のバカ娘(A・J・ランガー)が持ち出し、ロスのカルト集団「輝く道」に奪われる。それを大統領命令で奪回することになったスネーク・プリスキン(カート・ラッセル)。元・特殊部隊員で、勲章を受けたり、大統領を救助した過去。しかし、「道徳違反」の罪で逮捕。刑罰の代わりに装置奪回作戦に従事するハメに。ロスにはクエボ・ジョーンズ(ジョージ・コラフェイス)率いる「輝く道」以外にも黒人女ハーシー(パム・グリア)率いるグループ、アジア系ギャングが跋扈。他にも「整形集団」のリーダーで公衆衛生局長官(ブルース・キャンベル)、武器の密売屋タスリーマ(ヴァレリア・ゴリノ)、サーファー(ピーター・フォンダ)ら。


3.トリビア

「純金映画ブログ」『エスケープ・フロム・L.A.』(1996年)「刑務所で衛星操作装置奪回作戦」

監督ジョン・カーペンター。前作『ニューヨーク1997』(1981年)から時間が経って制作されたパート2。前作と同じようなパターンの演出が見られるなど「リメイク」的な作品でもあります。脚本はジョン・カーペンター、デブラ・ヒル、主演カート・ラッセル。地震や暴動などロサンゼルスで当時起きた出来事からインスピレーションを得たラッセルはそれを脚本に盛り込んだ。カーペンターは「ラッセルはスネーク・プリスキンを愛し、また演じたいと希望した」「ラッセルの頑張りのおかげで映画が製作できた」とコメント。また、「映画製作は楽しいが、夜間のシーンが多かったため何ヶ月も夜間作業だった」とも。「スラム街」を演出するために廃車置き場から壊れた車を250台調達。「イカれたキャラ」が多数登場。特に不気味なのが「整形集団」。ロサンゼルスには整形に失敗して顔が崩れた連中がいっぱいおり、人間狩りをしては他人の顔を自分に移植する異常な集団であります。映画的には「クエボ」が武器と手下が多いということでメインの悪役ですが、「精神的に取り憑かれている殺人集団」という点で「整形集団」の方が遙かに恐ろしい感じがしました。「黒人女」ハーシーは実際は元は男だったらしい(いわゆる「トランスジェンダー」)。製作費5000万ドル。興行収入は残念(全世界で合計4230万ドル)。しかし、熱狂的なファンを獲得。監督カーペンター自身も「内容が前作よりはるかに充実している」「気に入っている作品」とコメント。派手なアクションが見せ場。CGが目立ちますが、「スネーク・プリスキンの活躍」が見たいファンは満足だったろうと思います。

-------------

Amazonショッピングサイトのリンクです。

エスケープ・フロム・L.A. 超・特別版 [Blu-ray] 

0 件のコメント:

コメントを投稿