刑務所と化したニューヨークで元・特殊部隊員が邪悪な集団と対決。見所を紹介。
(YouTube)予告編
1.未来のアメリカ
犯罪が激増したアメリカ。最早、普通の刑務所は役に立たない。そこでマンハッタン島を刑務所に。重罪人はそこへ送られるが、「処刑」を選択することも可能。そして1997年。マンハッタン島に大統領専用機が墜落。大統領はカプセルで脱出したが、凶暴な集団によって拘束される。
2.キャラ
警察本部長ボブ・ホーク(リー・ヴァン・クリーフ)が大統領救出作戦の指揮を執る。不可能な任務を遂行するのは元・特殊部隊員スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)。武装強盗で終身刑になったプリスキンに任務成功の場合は「恩赦・釈放」をホークは約束。ニューヨークには「クレイジー」なるイカれ集団。夜になると集団で人を襲い、食う。そのリーダーは黒人で「ニューヨークNO.1」を自称するデューク(アイザック・ヘイズ)。拘束した大統領を使って「自由」を獲得しようとする。そんなニューヨークに住むのは他に、プリスキンと因縁があるハロルド・“ブレイン”・ヘルマン(ハリー・ディーン・スタントン)、ブレインの女マギー(エイドリアン・バーボー)、荒くれ男のスラッグ(オックス・ベーカー)、タクシードライバーのキャビー(アーネスト・ボーグナイン)ら。
3.トリビア
島全体が刑務所になる、というアイデアが秀逸の傑作。監督ジョン・カーペンターはチャールズ・ブロンソン『狼よさらば』を観て本作のアイデアを思いついたそうな。600万ドルの予算(推定)。全世界での興行収入は5000万ドル超。未来が舞台ということで特殊効果も印象的。マットペインティング、ミニチュアや段ボール箱を使って撮影したとか。特殊効果を担当したのはあのジェームズ・キャメロン。この映画がキッカケでリンダ・ハミルトンと知り合い、『ターミネーター』(1984年)の制作につながったという。予算が少ないため「荒廃したニューヨーク」を作るのに苦労。ロケができる「アメリカ最悪の街」を探す製作陣。イリノイ州イースト・セントルイス。大規模な市街火災で焼け落ちた所があり、まさに「荒廃したニューヨーク」。ラストの「69番街橋」として使えそうな古い橋も発見。その橋を政府から1ドルで購入し、撮影後、政府に同額で返還した(「そうすれば政府の責任問題が生じない」ため)。ニューヨークでのロケでは「リバティ島への立ち入り」許可を得るのに苦労。爆破事件があったため、さらなるトラブルが懸念されていたからだという。夜のシーンが多い映画。夜間に撮影し、朝に眠る日々。カート・ラッセル演じる「スネーク・プリスキン」は「眼帯の男」。プリスキンが眼帯を着ける、というのはラッセルのアイデアだったそうだ。また、ラッセルは引き締まった体を作るために厳しい食事制限と運動プログラム。ディズニーのコメディに出演した頃のイメージから脱却するため、ハードなトレーニングなどで役作りに励んだ。「マギー」を演じたエイドリアン・バーボーは当時、カーペンターの妻(1984年に離婚)。「削除されたシーン」もあり(スネーク・プリスキンによる銀行強盗、ほか)、発売中のソフトに「特典映像」として収録されているものもあるとか。暗い内容の映画。しかし、孤高のダークヒーロー「スネーク・プリスキン」によって根強いファンを獲得できた。
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