資産家の召使いたちが次々に殺されてフランス警察の珍警部が捜査に乗り出す。見所を紹介。
(YouTube)予告編
1.ドジ男
フランス警察のジャック・クルーゾー警部(ピーター・セラーズ)。何ともどんくさい男で、イチイチやらかす。資産家ベンジャミン・バロン(ジョージ・サンダース)の豪邸で射殺事件が発生して現場に急行。しかし、のっけから噴水に落ちてズブ濡れ。そして、容疑者のキュートな女性に優しく事情聴取。
2.キャラ
「ワケあり」なバロンの人間関係。バロンは澄ました顔をしているが、妻とは折り合いが悪い。妻はストレスが溜まっている様子。執事は忠実だが、庭師はバロンから大金を脅し取ろうとする。召使いのマリア(エルケ・ソマー)はキュートな女だが、殺人事件の有力な容疑者。フランス警察はクルーゾーの上司で本部長のシャルル・ドレフュス(ハーバート・ロム)。ドレフュスの部下フランソワ(アンドレ・マランヌ)。クルーゾーの部下エルキュール(グレアム・スターク)。そして、あの「問題児」、クルーゾーの使用人ケイトー(バート・クウォーク)。「隙があったら襲ってよい」というクルーゾーとの約束を忠実に守る男だ。
3.トリビア
『ピンク・パンサー』シリーズのパート2。元々は「シリーズ」ではなかったため、日本語タイトルが少しややこしい(一作目『ピンクの豹』。二作目『暗闇でドッキリ』。『ピンク・パンサー2』は「三作目」であるが、タイトルが「2」)。監督ブレイク・エドワーズ、音楽ヘンリー・マンシーニ。前作『ピンクの豹』の監督エドワーズは今回は監督を断ったが、脚本を書き直して主役を「クルーゾー警部」に変更すること、前作のようにコメディシーンを自由に増やすのを認めること、という条件で引き受けた。それは『ピンクの豹』で「クルーゾー」のキャラクターが好評であったため。原作はフランスの戯曲。クルーゾーとは何ら関係が無いが、キャラを生かすためには「アドリブでギャグを入れていくのがベスト」とエドワーズは考えたらしい。主題曲はヘンリー・マンシーニ作曲であるが、あの有名な『ピンク・パンサーのテーマ』とは別の曲。前作『ピンクの豹』には登場しなかったキャラが今回から登場。ハーバート・ロム演じる「ドレフュス」、アンドレ・マランヌの「フランソワ」、バート・クウォークの「ケイトー」。また、「エルキュール」役のグレアム・スタークはセラーズの親友で、毎回違う役でシリーズ作品に出演。「ドレフュス」の役職はシリーズによって翻訳が違う(「主任警部」「署長」「本部長」。要するに「とても偉い人」と考えればよいのではないかと)。「ケイトー」というキャラを作ったのは監督エドワーズ。彼の武術の師匠エド・パーカーがモデル(「ケイトー」は『グリーン・ホーネット』(1966–67)でブルース・リーが演じた日本人「カトー」がモデル、という話もあるが、これは間違い。『グリーン~』は1930年代作品で、「アジア人の格闘家」が登場するが「カトー」という名ではなかったという)。ウォルター・マッソー、ソフィア・ローレンも出演予定だったが降板し、シャーリー・マクレーンは辞退したそうな。『ピンクの豹』に続き、本作もヒット。しかし、監督エドワーズとセラーズの関係が悪化。シリーズは長期間中断(次の『ピンク・パンサー2』が製作されたのは11年後の1975年)されたが、二人は和解。4年後の『パーティ』で「監督エドワーズ、主演セラーズ」が復活。印象的だったエルケ・ソマー。彼女が演じた「マリア」は『ピンク・パンサーの息子』(1993年)に「クルーゾーの隠し子の母親」として再登場。ただし演じたのはエルケ・ソマーではなく、『ピンクの豹』に出演したクラウディア・カルディナーレ。非常に息の長いシリーズになった。
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