2139年の荒廃した世界で「法の執行官ジャッジ」が自分を陥れた男と対決。見所を紹介。
(YouTube)予告編
1.地球
2139年。地球の環境は最悪なものに。人が住めない星と化し、住める場所には大勢が殺到。「メガシティ・ワン」は巨大な人口とそれに伴う過激な犯罪。最早、従来の法制度は役に立たず、「ジャッジ」と呼ばれる執行官が警官、裁判官、陪審員、死刑執行人の役割を兼任。重犯罪人はその場で射殺。軽犯罪者は容赦なく刑務所送り。ジャッジのドレッド(シルヴェスター・スタローン)は職務に忠実な男。荒っぽい連中を皆殺しにし、ケチな犯罪者にも断固たる姿勢。同僚のハーシー(ダイアン・レイン)は「血も涙もない」ドレッドの仕事ぶりに嫌悪感。ジャッジ評議会の長官ファーゴ(マックス・フォン・シドー)はそんなジャッジたちを温かく見守る。
2.悪役
多くの悪役。町で銃をぶっ放す連中。砂漠に住む凶暴一家。そして、元ジャッジのリコ(アーマンド・アサンテ)。非常に凶悪で、刑務所から脱獄。旧式の戦闘ロボットを味方につけて「メガシティ・ワン」へ舞い戻る。狙いは町を支配することと因縁があるドレッドをワナにハメて始末すること。また、リコを陰からバックアップする裏切り者も。
3.トリビア
イギリスのコミックの映画化。監督ダニー・キャノンは『ジャッジ・ドレッド』コミックのファンということで『ダイ・ハード4』の監督のオファーを断って、こちらの監督を引き受けた。アーノルド・シュワルツェネッガーが主役候補だったが、スタローンに(このパターンが結構多い)。しかし、キャスティングされた当時、スタローンはこのキャラクターについて何も知らず(何の思い入れもない。監督とは温度差)。ロブ・シュナイダー演じる「ハーマン」が殺伐とした世界で笑いを提供するキャラを好演したが、この役は当初ジョー・ペシにオファー。ペシが断ったため、シュナイダーに。撮影はイギリス「シェパートン スタジオ」。プロデューサーはアメリカで撮影したいと考えていたが、キャノン監督はキャラクターの故郷であるイギリスでの撮影を主張した。衣装のデザインはジャンニ・ヴェルサーチ(スタローンがヴェルサーチを選んだという)。迫力のあるシーンに加え、ハーマン、凶暴一家らによるコミカルなシーン。個人的には「ジャッジ」というアイデアが面白い傑作だと思うが、興行的には失敗。続編はスタローンが消極的だったこともあって実現せず。映画評論家や興行収入が映画界の行方を決める、ということか。
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