「金洋ロードショー:映画ブログ」トレーラーの運転手が離れて暮らしてきた息子と再会。腕相撲大会で全てを賭ける。見所を紹介。
(YouTube)予告編
1.親子
トレーラーの運転手リンカーン・ホーク(シルヴェスター・スタローン)。ワケあって息子マイケル(デヴィッド・メンデンホール)とは10年間も会っていない。妻クリスティーナ(スーザン・ブレイクリー)が危篤状態。クリスティーナの「最期の頼み」でホークはマイケルと再会し、親子関係をやり直そうとする。しかし、クリスティーナの父でマイケルの祖父であるジェイソン・カトラー(ロバート・ロッジア)はそれを阻止しようとする。腕相撲大会で全てを賭けるホーク。試合に勝ってマイケルと新しい人生を歩もうとするが、その結果は?
2.祖父
マイケルの祖父カトラー。コイツは一体、何者なのだろう? 豪邸に住み、誰に対してもエラそう。周囲には屈強なボディガード(プロレスのテリー・ファンク、ほか)。何が気に入らないのか、異常なほど義理の息子ホークを嫌悪。マイケルを自分の跡継ぎにしたいらしく、ホークをマイケルから遠ざけようとする。演じるロバート・ロッジアは悪役でおなじみ。『ピンク・パンサー4』『スカーフェイス』『私立ガードマン/全員無責任』など。トム・ハンクス『ビッグ』(1988年)では「おもちゃ会社の社長」で、悪役ではなかった。
3.トリビア
ストーリー的にかなりやらかしてるような気がする映画。脚本はスタローン&スターリング・シリファント。ボクシング映画『チャンプ』に似た内容。ソチラの方はボクシングを通じて親子の交流を描いたものだが、コンセプトが同じ。それと比較されて、「『チャンプ』の強引なバージョン」という評価も。何とも盛り上がりにくい内容。少年マイケルは陸軍士官学校を卒業したが、実にナマイキで未熟。ストーリーが進むにつれて「キャラ変」するが、「イヤなガキ」といったイメージが最後まで継続。マイケルの祖父「カトラー」もどういう立場の人間であるのかが描かれていないため感情移入しづらい。肝心のアームレスリングのシーン。世界王者ボブ・“ブル”・ハーリーは過去 5 年間無敗の巨漢。どう考えてもホークが倒せる相手ではないと思うが、ホークはトレーラーを売り、そのカネで「自分の優勝」に賭ける(負けたらどうすんだ?)。しかも、「スタローンが静かに話すシーン」は「何を言っているのか分からない」と低評価。そんなツッコミどころがある『オーバー・ザ・トップ』。興行収入は「スタローン人気」でそこそこ。アームレスリング関係のシーン、出演者が見せ場。「“ブル”・ハーリー」役のリック・ザムウォルトは後の『プレシディオの男たち』(1988年)でショーン・コネリーにあっけなくやられる役で出演。「マッド・ドッグ・マディソン」役のランディ・ラニーは翌年『ランボー3/怒りのアフガン』に出演(ソ連の軍人役。ランボーと肉弾戦)。他に、後にプロレスラーになるスコット・ノートン。日本ではTV放送されて三種類の日本語吹替音声。ブルーレイ版にTBS版とフジテレビ版を収録。テレビ朝日版は事情があるらしく、ソフト化されていないそうだ。
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