2025年5月9日金曜日

『勝利への脱出』(1981年)「連合軍の捕虜がサッカー試合で脱出を目指す」

「金洋ロードショー:映画ブログ」ナチスの捕虜となった連合軍兵士がサッカーの親善試合で脱走する計画を立てるが・・・。見所を紹介。


(YouTube)予告編

1.歴史物

『勝利への脱出』(1981年)「連合軍の捕虜がサッカー試合で脱出を目指す」

1943年、第二次世界大戦中。ドイツの捕虜収容所で過ごす連合国軍の捕虜たち(英国のジョン・コルビー(マイケル・ケイン)、アメリカのロベルト・ハッチ(シルヴェスター・スタローン)、トリニダードのルイス・フェルナンデス(ペレ)ら)。サッカーで気晴らし。ドイツ軍(マックス・フォン・シドーほか)は「ドイツは捕虜を人道的に扱っている」というプロパガンダのため「ドイツ代表 vs. 捕虜チーム」との親善試合を計画。捕虜たちはそれを利用して脱走しようとする。


2.トリビア

『勝利への脱出』(1981年)「連合軍の捕虜がサッカー試合で脱出を目指す」

監督ジョン・ヒューストン。実際にあった試合を元に作られた映画。1942年8月にウクライナで「FCスタルト(ウクライナ)vs.ドイツ空軍」の親善試合(「死の試合」と呼ばれる)。これに勝ったスタルトの選手は収容所に送られ、処刑されたという。映画では本物のサッカー選手が登場(サッカーファンには嬉しいことだと思うが、ファン以外はわからない人たち)。キーパー役を演じたスタローンは映画製作では脚本に関与することが多いが、この作品では関わっていない。マイケル・ケイン演じる「ジョン・コルビー」は「戦前はプロサッカー選手だったイギリス人で、捕虜たちのリーダー的存在」という設定。試合のシーンはハンガリー・ブダペストのスタジアム(今は取り壊されて存在しない)で撮影。捕虜収容所のセットは2か月かけて作られた。作中、ショスタコーヴィチの曲が使われたのは、彼が「抑圧的な政治」を批判した音楽家だったからだとか。評論家はこの映画を酷評(見せ場はサッカーのシーンだけ、など)。どこまで史実に沿った内容なのか、で評価すべき映画と個人的には思う。

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