2025年4月12日土曜日

『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)「元グリーンベレーがアフガンで戦闘」

「金洋ロードショー:映画ブログ」ベトナム帰りの元・グリーンベレーがアフガンで拘束されたかつての上官の救出に向かう。見所を紹介。


(YouTube)予告編

1.パート3

『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)「元グリーンベレーがアフガンで戦闘」

ベトナムでアメリカ兵の捕虜を救出した後、タイで暮らすジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)。そこへかつての上官サミュエル・トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)がCIAのグリッグス(カートウッド・スミス)と共に訪ねてきた。用件は「アフガニスタンでソ連軍に対抗する抵抗軍にCIAが支援物資を供給することになったが、その任務を手伝ってほしい」というもの。これを断ったランボー。しかし、トラウトマンがアフガンで拘束。パキスタンの武器商人ムーサ・ガニ(サッソン・ガーベイ)の協力を得て、アフガン入り。


2.ソ連軍

『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)「元グリーンベレーがアフガンで戦闘」

アフガン抵抗軍に対してなかなか残酷なソ連軍(現実にあったことを映像化した、とのこと)。この映画ではザイセン大佐(マーク・ド・ジョング)が執拗に抵抗軍を攻撃。部下クロフ(ランディー・ラニー)は屈強な男で、ランボーと格闘。ド・ジョングはフランスの俳優。多くのフランス映画に出演。しかし、1996年3月10日に47歳で死去(パリの自宅で転落死。鍵を忘れて二階から部屋に入ろうとして落下したという)。「クロフ」役のラニーはスタローン『オーバー・ザ・トップ』(1987年)ではアームレスラー役。


3.トリビア

『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)「元グリーンベレーがアフガンで戦闘」

監督ピーター・マクドナルド。脚本はスタローン。音楽担当は一作目から三連続でジェリー・ゴールドスミス。待望の第三弾となったが、最初にトラブル。ラッセル・マルケイが監督となったが、ランボーの敵役に迫力不足の連中を連れてくるなどどこかズレたセンス。スタローンに解雇された。「二代目」の監督となったマクドナルドは『ランボー/怒りの脱出』でセカンド・ユニットのアクション・シーンを監督した経験があり、今回はその経験を大いに生かすことができた。ロケ現場はタイ、イスラエル、アリゾナ州。『怒りの脱出』ではメキシコにベトナムの村(「水田」もセットで本物ではなかった)や基地のセットを作って撮影したが、タイでは本物の寺院を借りて撮影。実はスタローンは高所が苦手。高いところに登って作業するシーンは根性で頑張った。イスラエルでは「撮影できる場所」に関して多くの制限。そのため「大規模な戦闘シーン」はアリゾナ州で。雪山が登場するシーンは合成映像。イスラエルに「パキスタンの込み合った町」「ソ連軍の要塞」をセットで実現。ランボーが下水道でソ連軍と戦闘になるシーンがあるが、それもセットとして作られたもの。使用された武器はイスラエル軍から借りた本物。武装ヘリが登場するシーンは実機と模型を使って迫力のシーンを演出。ラストの戦闘でランボーが乗り込む戦車は特別仕様。スタローンの注文で「スピードが出る戦車」を特注。古い戦車を改造し、時速80kmが出るようにチューンナップされた(通常の戦車は時速30kmほどらしい)。そういったことから製作費は5,800万~6,300万ドル。「史上最も製作費のかかった映画」らしい。映画評論家の評価は低め(いつものこと。彼らはスタローンのアクション作が気に入らないのだ)。興行収入も『怒りの脱出』を下回った。不運なことにアメリカで公開する前にアフガニスタンで和平が実現し、ソ連軍が撤退。公開されたときは「時代遅れ」になってしまった。また、「ソ連に抵抗するグループの勇気」を讃える映画であったこともマイナス(そのグループは後にアメリカを脅かす「テロリスト集団」の母体となった)。「武器商人ムーサ・ガニ」役のサッソン・ガーベイはイスラエルの俳優(他にも多くのイスラエル人が出演)。ランボーがタイで行うスティック・ファイトは「クラビ・クラボン」という名の競技らしい(本物の棒を使って撮影。当たったらかなり痛いらしい)。また、羊の死体を使うアフガン人のスポーツは「ブズカシ」というらしい。例によってスタローンは自らスタントを行い、ケガ。過激派から「誘拐」の脅迫もあったとか。にもかかわらず「低評価」だったことからシリーズは一旦、終了。続編のパート4は何と2008年となった。

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