「金洋ロードショー:映画ブログ」世界王者と互角の勝負をやった4回戦ボクサーが再び世界王座に挑む続編。見所を紹介。
(YouTube)予告編
1.再びリングへ
プロボクシング世界ヘビー級王者アポロ・クリード(カール・ウェザース)に挑戦して善戦したロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)。しかし、網膜剥離で引退。アポロ戦のファイトマネーに加え、CMの仕事のギャラが入ってくる予定。派手にカネを使うロッキーだが、慣れないCMの仕事をトチって金欠。妊娠した妻エイドリアン(タリア・シャイア)を心配させるなどつらい状況に。
2.キャラ
前作の登場人物が再登場。エイドリアンの兄であり、ロッキーの義兄ポーリー(バート・ヤング)は高利貸しトニー・ガッツォ(ジョー・スピネル)の子分に。ロッキーのトレーナー、ミッキー(バージェス・メレディス)はアポロとの再戦に挑むロッキーをトレーニング(ニワトリを使用する珍シーンも)。他、ロッキーにウンザリするCM監督、ロッキーを祝福する神父(ポール・ミカーレ)。
3.屈辱
前回、ロッキーにダウンを食らった末に判定勝ちしたアポロ。ファンから「お前は負けた」という辛辣な手紙をもらってしまう屈辱。引退したロッキーを強引にでもリングに上げ、大観衆の前で叩きのめす意向。そんなアポロをサポートするのはデューク(トニー・バートン)。いつも冷静に状況を分析する頼りになるトレーナー。
4.トリビア
パート2。一作目のヒット後にスタローンは続編の脚本を執筆。一作目ではジョン・G・アヴィルドセンが監督を務めたが、今回は他の作品の制作で忙しかったため監督できず。スタローンがメガホンを取り、監督・脚本・主演の三役を務めることに。「ユナイテッド・アーティスツ社」はスタローンが監督することに消極的。それはスタローンが監督した『パラダイス・アレイ』がヒットしなかったから。結局、スタローンが監督。作品がヒットしたことでスタローンは監督としても大きく前進。このシリーズは何かとハプニング。しかし、それをアイデアでカバー。「ロッキー」のモデルとなったチャック・ウェプナーをロッキーのスパーリングパートナー役に望んだスタローンだが、断念。ウェプナーは薬物により精神的に俳優の仕事ができる状況ではなかったらしい。スタローン自身もベンチプレスで右胸筋を負傷するトラブル。そのためサウスポースタイルで戦うことができず、「アポロを驚かせるため、ロッキーが右利きで戦う」というストーリーに変更した。この作品でも重要な役どころを演じたタリア・シャイア。しかし、当時はドラマ出演で多忙。そこでスタローンは新しいシナリオ。「昏睡状態になったエイドリアンは回復後、自宅で夫の勇姿を見守る」に変更され、タリアの出番を少なくした。しかし、むしろこの変更によって逆に大変、感動的なシーンとなった。実際のボクサーも「栄光と挫折」。『ロッキー』シリーズはフィクションながら「ボクサーの人生」を実によく表現している。それはスタローン自身が試合を会場で観戦したり(「ケン・ノートン vs. ラリー・ホームズ」をリングサイドで観戦する姿が有名)、選手を実際にプロモートしたりするほどの熱心なボクシングファンだからだろう。
Amazonショッピングサイトのリンク。パート1から6(『ロッキー・ザ・ファイナル』)を収録した決定版。
0 件のコメント:
コメントを投稿