2024年12月1日日曜日

『ロボコップ』(1987年)「死者がカッコイイ警察用戦闘ロボットに変身」

「金洋ロードショー:映画ブログ」悪党集団に殺された警官がロボットになって復活。強力な武器で町の悪党を制圧。見所を紹介。


(YouTube)予告編

1.主役

『ロボコップ』(1987年)「死者がカッコイイ警察用戦闘ロボットに変身」

家族持ちの警官マーフィー(ピーター・ウェラー)。デトロイト警察に着任早々、エラい目に。「ロボコップ」の実験材料に選ばれるハメになってしまった。


2.悪役

『ロボコップ』(1987年)「死者がカッコイイ警察用戦闘ロボットに変身」

近未来のデトロイトを荒らし回るクラレンス(カートウッド・スミス)と仲間たち。強盗をやったり、薬物工場を運営したり。雇われて殺しをやる場合も。強盗で逃走中、マーフィー&アン・ルイス(ナンシー・アレン。『キャリー』ほか)に追跡され、マーフィーを製鉄所で銃撃。


3.80年代の風刺

『ロボコップ』(1987年)「死者がカッコイイ警察用戦闘ロボットに変身」

近未来を描いた映画ですが、内容は80年代のノリ。不景気なデトロイト。失業、犯罪。その一方でエリートのポジションを謳歌する者。「オムニ社」は警察・刑務所などを所有、監督する大企業。副社長ジョーンズ(ロニー・コックス)は冷酷な男で、自身が開発を主導する治安ロボット「ED209」を社長に売り込む。若手の野心家ボブ・モートン(ミゲル・フェラー)はいわゆる「ヤッピー(若くして成功した都会人。しかし、ヒマを持て余して薬物やいかがわしい女を買ったりする人種)」。人間がベースとなる「ロボコップ」開発に力を入れており、ジョーンズとは対立する立場。また、「ニュース映像」の形で実際に起こった出来事の映像が挿入される演出。TVが過激なシーンを見せるようになったのも80年代の特徴。


4.トリビア

『ロボコップ』(1987年)「死者がカッコイイ警察用戦闘ロボットに変身」

実にエピソードが多い映画。「バイオレンスなアメリカ映画」ですが、意外なことに監督はオランダ人のポール・バーホーベン。芸術的な映画をそれまで撮っていたということで『ロボコップ』監督のオファーを受けるつもりはなかったという。しかし、奥さんが脚本を褒めたことで急展開。スタッフらと衝突しながらも傑作を完成させた。アメリカ流のアクションにヨーロッパ的なユーモアをプラスしたことがヒットした理由とされている。さらに、主役の「マーフィー」役がなかなか決まらない苦労。ロボコップのマスクを被った場合、アゴの部分しか素顔が見えないため「適役」が見つからず。そしてピーター・ウェラーに決定。完成した映像を観るとアゴの部分にもプロテクターがある。結局、「アゴの形」などどうでもよかったのでは?  予算の関係上、豪華なセットは建てられず。デトロイト警察の外観は高校の古い校舎。「オムニ社」の内部はダラスにあるビルの空き部屋を使用。そこの「幹部社員専用トイレ」でジョーンズがボブを静かに脅すシーンがあるが、そのトイレはホンモノではなくセット。イメージにピッタリのトイレが無かったためセットをわざわざ組んだという。また、悪党との戦いの舞台となる製鉄所はピッツバーグにある(デトロイトではなかった)。とんでもない悪党を演じたカートウッド・スミスはホントは「いい人」らしい(撮影になると悪役として凄味を出して別人になるところは「さすが役者」といった感じだったそうだ)。銃撃されたマーフィーを救急治療室に運んだのはホンモノの医者と看護婦。かっこいいロボコップ。しかし、コスチュームを装着するのにエラい時間がかかるうえに動きにくい。上半身しか映らないシーンの撮影では下半身の部分にはロボコップの衣装を着用しなかったそうだ。ド派手な爆破シーンが迫力の映画。しかし、爆発が強すぎて消防署からお叱りを受けた。ロボコップのライバル「ED209」。妙にカクカクした動きのロボット。当時はCGが無かったため、「ストップモーション」と呼ばれるテクニックでロボの動きを表現。模型を手で動かし、それを一コマずつ撮影して「動いている」ように見せたという。ハードアクションが売り物の傑作。しかし、残酷シーンのため、カットされたり、撮り直したシーンもあったり。ロボコップが町の犯罪と戦うシーン、ちょいちょい挿入されるコミカルな演出に注目です。

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