2020年11月29日日曜日

マイケル・ホイ『新Mr.Boo!アヒルの警備保障』「ドジな警備会社 vs. ドジな悪役」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」香港のドジな警備会社が事件に取り組むコメディ。トイレのスッポン、電流仕掛けマット、ショットガンで活躍する「チャウ隊長」に注目です。

1.ストーリー

ちょっぴりマヌケな警備会社がさまざまな事件を解決する。

2.キャスト&見所

主役はマイケル・ホイ演じる警備会社の「チャウ隊長」とリッキー・ホイの「ロン」。「チャウ隊長」は実にエラそうな男。そのくせ、ドジで横暴で時代遅れでホラ吹き。会社の嫌われ者。「ロン」は新米警備員。視覚、身長の問題で警察官になれなかった男。チャウ隊長をおだてて入社することにかろうじて成功。夢は、カッコよく悪者を捕らえて女性にモテる男になること。コメディな映画。悪役もドジだったり、コミカルだったり。造船所の窃盗犯、銀行強盗、チャウを襲う強盗、遺体から貴重品を盗もうとする連中、展覧会に侵入する泥棒グループ。面白いのが「ヘンな二人組」。悪巧みをするけどチャウに犯行を阻止されていつもトチる。ストーリーに関係なく登場して笑わせてくれます(「二人組」の一人は『Mr.Boo!』シリーズでおなじみの「グラサンヒゲ男」。毎回、妙に印象的な役を演じてます)。キャラクターが楽しいのが『Mr.Boo!』シリーズのいいところ。一押しは難民の女の子「チャン」役のウォン・チョーシー。ロンが一目惚れしたほどのかわいらしさ。他にも、社長の息子役のフォン・ツイファン(『五福星』シリーズの「ヒゲ」。この作品ではヒゲが無いため、別人のよう)、ジャッキー・チェン『プロジェクトA』の海上警察司令官役で有名なラウ・ハクスン、『ポリス・ストーリー 香港国際警察』のトン・ピョウ(競馬の実況役)、ほか。笑いのシーンは「チャウ隊長がエラそうにする(前フリ)、そしてドジる(オチ)」のパターン。ドジりながら犯罪と戦う「ウォン警備会社」に人たち。警備会社で行われる珍講習(電流仕掛けマットの使い方、パラシュートで降下訓練、自動車運転テスト(「口が曲がった教官」にも注目)、散弾銃で脅された場合の対処法)、チャウがトイレのスッポンで坂を転げ落ちるシーン、船上パーティーの警備でカニを食べるシーン、チャウ隊長と副隊長(サミュエル・ホイ)が展覧会に忍び込んだ泥棒に追われるシーンが特に面白いオススメシーン。

3.感想

香港発のギャグ連発映画。香港初公開時はジャッキー・チェンの『ヤングマスター 師弟出馬』を抜くヒットだったとか。「ドリフ大爆笑」のようなギャグ連続の内容で、「もしも・・・こんなドジな警備会社があったら・・・」といった感じ(ただ、「押し寄せる難民をどうやって助ける?」という深刻なテーマもあります)。マイケル・ホイとリッキー・ホイが中心となって進むストーリー展開。サミュエル・ホイはイヤな役目を上司(チャウ)から押しつけられてウンザリする「副隊長」の役。チャウたちのどんくさい仕事ぶり(造船所の窃盗事件、船上パーティーの警備、展覧会の警備など)を楽しむ映画。DVD収録の広川太一郎の吹き替えも楽しいです。

(YouTube)「予告編」

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