2020年11月5日木曜日

マイケル・ホイ『Mr.Boo! ミスター・ブー』「どんくさ探偵 vs. 悪い奴ら」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」香港のポンコツ探偵事務所が頑張るコメディ。ホイ兄弟、偽ジャイアント馬場、五獣拳カンフー男、厚化粧オバチャン、グラサンヒゲ男など。

1.ストーリー

私立探偵事務所の所長が助手たちに助けられ、様々な事件を解決する。

2.キャスト&見所

ホイ兄弟の最高傑作。主役はマイケル・ホイ演じる私立探偵事務所の所長「ウォン」。ケチな男。事務所が赤字なので経費を徹底的にケチってます。仕事には体当たりで勝負。浮気調査では写真を撮って依頼人から高額の報酬をゲット。意外に顧客が多い事務所。いろんな人がウォンを頼ってきます。ウォンをフォローする秘書ジャッキー(テレサ・チュウ)はかわいくて優しい。でもケチなウォンに少し不満。スタッフのフグ(リッキー・ホイ)は仕事の道具を持ってくるのを忘れたりするドジ。でもそれなりに経験を積んでます。サミュエル・ホイ演じる新米探偵「レイ」が「カンフー使い」ということでアクションシーンを担当。スーパーで万引き五獣拳をぶっ飛ばし、ド下手な運転で浮気カップルを尾行。強盗団相手に活躍するシーンも楽しい。悪役が充実。スリの容疑者。しかし、コレはウォンの勘違い(ドジ)。厚化粧のモクおばさんが経営するスーパーで万引きする夫婦。ウォンと見習いのレイが店を監視。万引きしてトボける夫婦。夫の方は五獣拳カンフーの使い手。カンフーが得意なレイの出番。ローンを払わないグラサンヒゲ男(『Mr.Boo!』シリーズでおなじみ)。ウォンとフグが尾行。格闘技道場に逃げ込んだグラサンヒゲ。デカい巨人(ジャイアント馬場みたい)がウォンを襲う。この映画で一番のワルは強盗団。リーダーは『燃えよドラゴン』の「ミスター・ハン」みたいな男(シー・キエン)。映画館の舞台で繰り広げられるウォンとミスター・ハンの対決に注目。「笑い」の点ではシリーズ最高。ウォンがブルース・リーばりにソーセージヌンチャクで怪しい男と戦うシーンなど、「カッコつけてドジる」パターンが楽しい。ウォンの愛車は超ポンコツ。ドアを閉めただけでミラーがポロリ。しかも「壊した人」が弁償するシステム(元々壊れてるような車なのに)。テーマ曲を歌うのはサミュエル(労働者はつらいよ、って感じの曲)。日本版用のヘンなテーマ曲もあります。日本のファンはTV放映されたときの広川太一郎、ツービートの吹替も楽しめます(DVD収録)。

3.感想

「探偵」がテーマの映画。私立探偵事務所「萬能私家偵探社」のメンバーがいろんな事件を捜査。なかなか信頼が厚いウォン。警察よりも顧客から頼りにされてます。ウォンはドジでケチでセコい人。「総督と握手した写真」が自慢。彼が担当するのは借金の取り立て、映画館脅迫事件、スーパー万引き事件、浮気調査、武装強盗との対決、などなど。いちいちドジる男ですが、カンフー使いのレイが事務所に入って業績も好調、といったところ。そんな探偵事務所が「ミスター・ハン」率いる強盗団とどう戦うか? ブルース・リー後にスターになったホイ兄弟。なぜか日本では「ブー」呼ばわりされているマイケル・ホイ(サモ・ハンも「デブゴン」呼ばわり。ちょっと失礼な日本映画界)。香港映画の救世主。『Mr.Boo!』シリーズで一番面白いのがコレ。「笑い、カンフー、キャラ」といったウケる要素がキッチリ入っています。この映画を観たことない人はもちろん、何度も観たという人にもオススメの傑作です。

(YouTube)「予告編」

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