2020年10月17日土曜日

ジャッキー・チェン『WHO AM I?』「原住民との暮らし&記憶を取り戻す戦い」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」危険な隕石をめぐる陰謀に謎の工作員が利用される。アフリカとオランダでの戦い、オランダ名物の木靴、山本未來にも注目です。

1.ストーリー

特殊部隊の隊員が仲間の命を奪った敵と対決する。

2.キャスト&見所

南アフリカで発見された「爆発的なエネルギーを持つ隕石」。コレを研究している科学者たちを特殊部隊(ジャッキー、ケイン・コスギら)が拉致。この拉致はCIAのモーガンが計画したもので、任務完了時には特殊部隊を使い捨てにして始末するつもり(ヒドい)。ところがジャッキーだけが記憶喪失状態で生き残る。徐々に記憶を取り戻していくジャッキーがモーガンを追い詰める。隕石で商売をしようとするCIAのモーガン、アメリカの軍人、武器商人ら悪役。ジャッキーの仕返しに注目。二大ヒロインの映画。砂漠でのラリーに参加する日本人「ユキ」役で山本未來。記憶を失ったジャッキーと出会うシーン、フォローするシーンが見せ場。ジャッキーに接触する役でミシェル・フェレ。「記者」と名乗っているけど、何か隠していそうな感じの女。アクションはジャッキーが担当。ただし、最初の方では「記憶喪失」ということで、あまり活躍しません。記憶を取り戻していくようになってからが見せ場。手錠を掛けられたジャッキーが南アフリカ国家安全局から逃げようとするシーン、ユキの運転でジャッキーらが逃走するカーアクション、ジャッキーがオランダで木靴を履いてモーガンの手下と戦うシーン、高層ビルでの戦い&斜面を滑り降りるシーンがオススメ。シリアスな雰囲気の映画のためユーモラスなシーンは少な目。ジャッキーが人喰い人種と間違えられる演出(差別的な意図は無いと思いますが、表現的にマズいかも)、パソコンで隕石の売買代金を送金する悪党たちがイタズラされるシーン。オランダの木靴を使ったアクションシーンも個性的でいい感じ。

3.感想

国際的スケールの大作。ジャッキー・チェンが記憶を失った特殊部隊の隊員を演じるサスペンスタッチの作品。『ボーン・アイデンティティー』のような「記憶喪失モノ映画」と同様、主人公が何者なのかが徐々にわかっていく演出になっています(それまでは「何者なのかがわからない」ため、観ている方はもどかしさを感じます)。とは言っても「ジャッキー映画」ですので難しい映画ではありません。サスペンス風味ですが、結局のところアクション&個性的な演出を見せる作品。ジャッキーが「人喰い人種」と勘違いされてしまうシーンが有名ですが、それは「記憶喪失」の場面(アフリカの原住民に助けられて彼らと暮らす最初の方)。アクション、笑い、登場人物のキャラ設定&思惑、悪党への仕返しが見せ場の内容です。

(YouTube)「予告編」

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