「金洋ロードショー:映画ブログ」誘拐事件と謎の黒幕。クリス・タッカーのトーク&ジャッキーのアクション、怪しい黒人の店、爆弾処理班の女性に注目です。
1.ストーリー
香港警察の警部補とロサンゼルス市警の刑事が誘拐された中国総領事の娘を救おうとする。
2.キャスト&見所
アジアのアクションスター、ジャッキー。しゃべくりで人気のクリス・タッカー。両者が組んだ映画。香港の犯罪者サンを取り逃がした香港警察のリー警部補(ジャッキー・チェン)。香港返還で悪事を働きづらくなった謎の男「ジュンタオ」がロサンゼルスで中国総領事ハン(ツィ・マー)の娘スーを誘拐。ハンからの要請でアメリカに飛ぶリー。アメリカに来たリーの世話役を務めることになったロス市警のジェームズ・カーター刑事(クリス・タッカー)。FBIの指示を無視してスーを捜すリーとカーター。どんな結末になるか? 悪役は謎の男「ジュンタオ」とその手下「サン」。香港返還前は自由にやりたい放題だった「ジュンタオ」。「最後のあがき」として誘拐という卑劣な手段を使ってハンから身代金を奪おうとする。リー&カーターと戦うシーン、「ジュンタオ」の正体に注目。その他のキャラとしては、カーターにイジられる爆弾処理班のジョンソン(エリザベス・ペーニャ)、リー&カーターにイラつくFBIエージェントたちが面白い。ジャッキーがアクションを担当。細かいアクション、大きなアクション(サンのアジトでの追跡劇、中国博覧会でのジュンタオ一味 vs. リー&カーター、ほか)。誘拐犯との戦いがテーマということでジャッキーのアクションはややシリアス。その分、リアリティと迫力があります。結果的に「シリーズ三部作」となった一作目。「笑い」という点ではこの一作目が一番面白い。特に「カーター刑事」。爆弾(C-4)の密売人を捕らえるシーン、「機密区分G-14」の任務を与えられてノリノリになるシーン(それを周りが冷静に見ているスベリ芸的な演出が楽しい)、アメリカにやってきたリーに英語で出迎えるシーン(「ワカリマスカ? 私の言ってること」。ニコっと笑うリーに「英語ができない奴」と勝手に思い込んでウンザリするカーター。このやりとりが最高に面白い。日本語吹き替えで観たらもっと面白いかも)。リーの世話係を(ブツクサ文句たれながら)するカーター。黒人の店にガサ入れ、フーチャオ飯店でのやりとりも楽しい。
3.感想
これは楽しい映画。いわゆる「カルチャーギャップ」が笑いになっています。ジャッキーのアクション&タッカーのトーク。ジャッキーはこの映画をあまり気に入っていないようですが、見所が多く、私は気に入っています。リーとカーターが独断でスーを追う。その過程で起こる様々な出来事。ジャッキーとクリス・タッカーの役割分担がキッチリできている映画。でも笑いの場面ではタッカーの方が面白い(ジャッキーがこの映画をあまり気に入っていないのは、それが理由?)。ジャッキーはアクションでちゃんと目立ってます。「ラストシーン」は後にシリーズの定番パターンになる演出。アクション、トークが楽しいオススメの傑作です。
(予告編:YouTube)
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