2020年10月16日金曜日

ジャッキー・チェン『ファイナル・プロジェクト』「ちっとも簡単じゃない任務」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」ジャッキーがウクライナとオーストラリアで「奪われた核弾頭」を追う『007』な映画。『ポリス・ストーリー』の4作目。アニー・ウーにも注目です。

1.ストーリー

香港警察の刑事が奪われた核弾頭を追う。

2.キャスト&見所

おなじみ『ポリス・ストーリー』シリーズの第四弾でラスト(?)。ジャッキーが「チェン・カクー」ではなく「ジャッキー」の名で登場。いわゆる「巻き込まれ」映画。この映画の原題は「簡單任務」。核物質の取引に関わっているウクライナ人の「ナターシャ」という女をウクライナまで尾行するだけ、の簡単な任務。上司のビル(トン・ピョウ)の指示で香港警察の刑事ジャッキー(ジャッキー・チェン)がナターシャを尾行。ところが、核物質をめぐる争いに(自分から)巻き込まれていきます。当時の国際情勢が背景の映画。「ウクライナから核弾頭が横流しされている」という設定。核弾頭を売買する謎の男「ツイ(ジャクソン・ルー)」や軍人たち。悪党の手にそんなものが渡っては大変、ということでジャッキーが一人でそれを阻止しようと頑張る。キャラの紹介。ジャッキーの上司「ビル」はこのシリーズでおなじみ。今回は「簡単な任務」をジャッキーに課すだけの出演。一押しはツイの妹役のアニー・ウー。水族館で働く女性の役。健康的なイメージの美人さん。今回はマギー・チャンは出てませんが、アニー・ウーも悪くはなかった。アクションが売り物の映画。どこが「簡単な任務」やねん、といった感じでハードなアクションをするハメになってしまう刑事ジャッキー。寒い雪山での戦闘シーン、オーストラリアのホテルでロシア人に襲撃されるシーン、誤解から中国人グループと乱闘になるシーン(梯子を使ったアクションに注目)、デパートが破壊されるシーン(このシリーズは「デパート」が被害者になることが多い)、水族館での戦い(『007』ばりにサメも登場)、逃走する黒幕をジャッキーが追うラストシーンが見せ場。シリアスなストーリーであるため、「息抜き」のような形でちょいちょい「笑いの演出」が挿入されています。盗聴器を警戒するツイがジャッキーに服を全部脱がせるシーン(おばちゃんの集団にケ○を見られて、写真まで撮られるジャッキー)。ジャッキーが早朝ウォーキングするキレイなおねえちゃんに声を掛けるシーン(「ヤバイ奴」扱いされてしまうのが楽しい)。「水族館での戦い」でサメが出てくるシーンにも楽しい演出が。

3.感想

ジャッキー版『007』。香港の刑事が「核弾頭の奪い合い」に巻き込まれるというありえないようなストーリー。『ポリス・ストーリー』シリーズの4作目ですが、シリーズおなじみのトン・ピョウ以外はキャストが一新。アニー・ウーのかわいらしさに注目。アクションシーンが充実。いつもの格闘に加え、スノーモービル、スノーボード、獅子舞、箒、梯子などの道具を使ったアクションが楽しめます。一番笑えたのは、ジャッキーがおばちゃん集団に裸を見られて、写真まで撮られてしまう珍シーン(ホントに見られたんだろうか?)。エンディングは「英雄故事」とNGシーン。ストーリーがやや複雑な感じなので人物名をメモしながら見た方がいいかも。シリーズにふさわしいアクションと笑いの珍演出に注目の傑作です。

(YouTube)「予告編」

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