2020年10月12日月曜日

ジャッキー・チェン『奇蹟 ミラクル』「ウソをついて人助けになるか?」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」ギャングの新米ボスが敵と戦ったり、世話になったオバサンのために頑張ったり。「ゴールデン・ハーベスト社設立20周年記念作品」です。

1.ストーリー

田舎から香港に出てきた青年がギャングのボスになり、敵との抗争や花売り夫人の世話で悪戦苦闘する。

2.キャスト&見所

「1930年の香港」が舞台。ジャッキー演じる「ゴク」は田舎青年。香港にやってきてすぐにダマされたりする。偶然ギャングの抗争に巻き込まれ、ボスを助けようとしたことがきっかけで「新しいボス」に就任。荒っぽい手下たちをうまく指揮できるかどうか?  ゴクの組織と対立するギャングのボスはオー・ジョンホン演じる「タイガー」。ゴクが経営するクラブの利益を要求するなど、かなり図々しい男。ロー・リエ演じる「フェイ」はゴクの組織のナンバー2。次のボスの座を狙っていたが、ゴクに横取りされた形になり、大いに不満。ゴクを陥れようとしてストーリーを複雑にする。「ゴールデン・ハーベスト社設立20周年記念作品」ということで有名香港スターが多数登場。コメディなシーンでは警官役のリチャード・ン、インチキ男役のトン・ピョウ、組織のメンバー役のウー・マ、ビリー・ラウ、アニタ・ムイらが出ているシーンが楽しい。ドラマシーンではリッキー・ホイ、ティエン・フォン、グロイア・イップが活躍。ただ、ユン・ピョウの出番がチョイ役すぎることとサモ・ハンが出ていないのが寂しい。「抗争」がテーマの作品でもあります。ゴクがギャング同士の争いに遭遇して思わず戦いに参加してしまったり、タイガー一味と乱闘したり、工場でフェイの手下たちに襲われたり。ハードな格闘&個性的な演出(帽子、椅子、人力車、梯子、ロープなどの道具を使うシーン)。「花売り夫人」のストーリーは強引でファンタジーな雰囲気。娘にウソをついたがために追い込まれてしまう「花売り夫人」。夫人を助けようとする人たちのドタバタぶり。ツッコミどころもたくさんある(ような気がする)映画。

3.感想

ストーリー的にはありえない内容。キャラクター、アクション、笑いを素直に楽しむ映画。田舎から出てきた青年がなぜかギャングのボスになってしまう話。ギャングの抗争にゴクが関わらなければそれで話が終わってしまっていたところ。でも劣勢になったギャングのボスを助けてしまう。ゴクが新しいボスになった後で側近のチャン(ウー・マ)から「なぜ助けたんです?」と尋ねられてもゴクは答えられない。「無関係なのに巻き込まれる、自分から関わっていく」というパターンは「ジャッキー映画あるある」。そういう細かいツッコミをすると観ていてつまらなくなってしまう(かもしれない)。ジャッキーが「組織の内外の敵との戦い」と「花売り夫人への恩返し」で大忙しの映画。「奇蹟」を起こそうとするゴクの努力は報われるのか?

(予告編:YouTube)

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