ジャッキー・チェン『サイクロンZ』「葉巻スパスパのヘンなギャングと対決」「金洋ロードショー：香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー：映画ブログ」「香港ビッグスリー」集合。悪の犯罪組織と対決。女好きの弁護士、怪しい武器商人、変わり者の技術屋、美女キャラ、ギャング＆用心棒に注目です。

１．ストーリー

弁護士と仲間たちが犯罪組織をぶっ潰す。

２．キャスト＆見所

「香港ビッグスリー」（ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン）全盛期のラスト作。それぞれが個性的なキャラでアクションを見せる。ジャッキー演じる「ジャッキー」は女好きの弁護士。悪党の弁護も引き受けるが、危険な目に遭うことも。「工場排水問題」でギャングを弁護することに。サモ・ハン演じる「ウォン」は謎の男。チンピラに武器（？）を売るなど、怪しい商売をしている。知り合いのジャッキーからの依頼で養魚場の女社長を誘惑する。ユン・ピョウ演じる「トン」は技術屋。パイプで金魚を飼っている変わり者。ジャッキーに頼まれて女社長の家に盗聴器を仕掛けようとする。二大ヒロイン作品。養魚場の女社長「イップ」役のデニー・イップ。気が強そうな顔立ちの女優さん。もう一人はイップのいとこで水質の専門家「メイ」を演じるポーリン・ヤン。正統派の美人さんながらこの作品では体を張ったアクションにも挑戦。悪役はユン・ワー（彼もまた「香港ビッグスリー」とは子供の頃からの仲間）演じるギャングのボス「ファー」。葉巻をスパスパ吸う男で、「トニー谷」にソックリ。見た目はユーモラスだが、格闘には滅法強い。『スパルタンX』でジャッキーと対決したベニー・ユキーデがファーの用心棒役。サモ・ハン、ユン・ピョウを蹴り倒すシーンがド迫力。アクションはサモ・ハン監督作品らしくコメディな演出（「乱闘でファーの子分がファーをガードするシーン」など）。ジャッキーがチンピラたちと戦うシーン、誤解からウォンとトンがケンカになるシーン、ファーが対立組織に襲撃されるシーン、ジャッキーが船上レストランで襲撃されるシーン、ラストの工場での決着戦が主な見せ場。キャラ設定が笑いを生む楽しい映画。ジャッキーは女好き。手当たり次第に美人に声を掛ける。ウォンは怪しい商売をしているため、顧客とトラブルになることも。トンは精神科に通っており、医者と噛み合わない会話をするシーンが妙におかしい。ギャングのファーは見た目と妙な動きがイチイチ個性的。細かいウケ狙いが随所に見られるのが「サモ・ハン作品」のいいところ。

３．感想

あの三人が再び、といった感じの娯楽作。面白いキャラクターが格闘シーンを見せる。息がピッタリの「香港ビッグスリー」。互いに顔を知らないウォンとトンがケンカになってジャッキーも巻き込まれるシーンが傑作（互いに殴り合ってうずくまったりする。その姿を見て女性たちは軽蔑のまなざし）。他にも香港映画でおなじみの人たちが出演。ロイ・チャオ（『燃えよドラゴン』『プロテクター』ほか）が裁判長の役で登場。『香港発活劇エクスプレス 大福星』の「ひげ」フォン・ツイフェンが精神科医の役。悪役もかなり充実（ベニー・ユキーデ、フォン・ハックオン、ディック・ウェイ、デヴィッド・ラム、タイ・ポーら）。80年代香港スターが多数出演。アクション、コメディ、人気スターがそろったオススメの傑作です。

(予告編：YouTube)

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