「金洋ロードショー:映画ブログ」あのジャッキーが泥棒役。赤ん坊の世話に悪戦苦闘。ジャッキー、ユン・ピョウ、マイケル・ホイ。ルイス・クー、カオ・ユェンユェンらにも注目です。
1.ストーリー
三人組の泥棒が富豪の子供をめぐる争いに巻き込まれる。
2.キャスト&見所
三人組の泥棒が主役を演じるコメディ。サンダル(ジャッキー・チェン)&フリーパス(ルイス・クー)が犯行。病院で盗みをやったりする。大家(マイケル・ホイ)は二人に盗みを教えた司令塔。犯行後、サンダル&フリーパスを逃走させる役割。サンダルは家族(特に父親)から嫌われており、盗みで得たカネはギャンブルで消えてしまう(最低)。フリーパスは妻がいるにもかかわらずカネ持ちの女とムリに付き合い、盗みで得たカネを浪費(最低)。大家は妻が情緒不安定。しかもこれまで盗みで得たカネをゴッソリ盗まれて「トホホ」な状況。そんな彼らに赤ん坊をさらう依頼が。そして、未経験の「育児」に大慌て。この映画は悪役がメイン。サンダルらはなかなかのワル。サンダルを追いかけ回す借金取りはワルっぽいけど債権者ですから。ストーリー上の悪役は、ある理由から資産家の赤ん坊をさらうことをサンダルらに依頼する謎の男。一体何者で、何が狙いなのか? ステキなキャラが登場する映画。トンマなサンダル&フリーパスのヘタすぎる「子育て」をフォローする看護士「メロディ」役を演じるカオ・ユェンユェン。柴咲コウによく似てる美人さん。フリーパスの気の毒な妻「パッイン」役のシャーリーン・チョイ(『香港国際警察 NEW POLICE STORY』にも登場。かわいい系の女優)。カメオ出演の「現金輸送車の運転手」役のニコラス・ツェーとダニエル・ウー(この二人も『香港国際警察 NEW POLICE STORY』に出演)。こういった若手俳優にも注目したいキャスティング。アクションはジャッキー演じる「サンダル」がやっぱりオススメ。サンダルがエアコンの室外機を使って借金取りから逃げるシーン、サンダルの部屋での乱闘、現金輸送車に引っかかったベビーカーをサンダルとフリーパスが追跡するシーン、(ラストの)謎の依頼人との対決がオススメ。サンダルと幼なじみの「モク警部」役でユン・ピョウが登場。いつもトラブルを起こすサンダルを見張っているモク。カッコいいハイキックを見せるシーンがあります。笑いも充実。ワルながらドジな泥棒三人組が笑いを提供。借金取りとサンダルのやりとり、サンダルの部屋での乱闘(ユン・ピョウが大ドジ)、サンダルとフリーパスが赤ん坊の世話で悪戦苦闘する姿、ほか。ただし、マイケル・ホイは「ミスター・ブー」の時とは全然雰囲気が違い、笑わせるシーンがあまり無いのが残念(日本語吹替版で観たら面白いという評価も)。
3.感想
ストーリー的には微妙な映画。主役は泥棒。だからあまり主人公たちに好感が持てません。不器用な人たちが周囲に迷惑をかけながら生きている。でも結果オーライ、という作品です。キャラとコミカルなやりとりに注目。泥棒三人組、ドジな借金取り、「謎の依頼人」、モク警部、気の毒な女、笑顔が美しい女、など。古いジャッキーファンとしてはジャッキーとユン・ピョウの共演シーンがうれしい。サンダルの部屋で乱闘が起こり、モクがガラスにぶつかるシーン(この映画で一番笑えるシーンかも。ユン・ピョウがマジメな顔して笑いを取ってくれます)。さらにエンディングの「NGシーン」でもNGを出したユン・ピョウにジャッキーが「長回しでトチるなよ!」。笑い、アクション、フレッシュな若手を楽しめる映画です。
(YouTube)「予告編」
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