2020年10月7日水曜日

ジャッキー・チェン『プロジェクトA』「香港ビッグスリー vs. 海賊の親分」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」水上警察&陸上警察に泥棒が協力して強い海賊の親分と戦う。高級クラブでの逮捕劇、自転車での追いかけ合い、落下シーンに注目です。

1.ストーリー

水上警察と陸上警察が組んで、英国人を拉致した海賊を退治しようとする。

2.キャスト&見所

「香港ビッグスリー」ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウがそろって登場した人気作。ジャッキー演じる「ドラゴン」は水上警察のリーダー。ケンカには自信があるが、海賊退治には失敗続き。陸上警察からイヤミを言われて悔しい状況。ユン・ピョウの「ジャガー」は陸上警察隊長。エラそうな男で、ドラゴンを挑発。やらかして陸上警察の傘下に入った水上警察隊員をしごく。サモ・ハンの「フェイ」は泥棒。(いつ、どこで知り合いになったかは不明ですが)ドラゴンとは旧知の仲。性格も立場も違う三人が「共通の目的」のため、共闘。基本、男が戦う映画。女性キャラはあまり目立っていない。イザベラ・ウォン演じるドラゴンの恋人。ドラゴンの上官の娘でもあります。気が強い娘で、服を脱がそうとしたドラゴンをひっぱたくシーンも。居酒屋での乱闘でスパゲティを顔にぶつけられる女の子はかわいそうだけど印象的。悪役はディック・ウェイ演じる海賊の親分「サン」。荒くれ者の海賊たちのリーダーだけあってかなりの腕っぷし。一人でドラゴン、ジャガー、フェイらと戦っても負けないほどタフ。悪役でおなじみのディック・ウェイ。『チャンピオン鷹』『香港発活劇エクスプレス 大福星』『ファースト・ミッション』でも存在感タップリの悪役ぶりでしたが、今作では個性的な髪型と海賊衣装でいつもとは別人のようにイメチェン。他の作品の時と比べてみるのも面白い。大きなアクションシーンとしては、海賊退治出発前の乱闘、ドラゴン&ジャガーが高級クラブで犯罪者を逮捕しようとするシーン、自転車での追い掛け合い&時計台のシーン、海賊島での決着戦。誰にもマネできないジャッキーのアクション。それにユーモラスな演出がプラスされて「単なる格闘」ではなく「楽しめる格闘」になっています。アクションシーンにも「笑いどころ」が入っている映画。居酒屋での乱闘ではスパゲティをケンカ相手にぶつけようとする奴がドジ踏んだり、ドラゴンとジャガーが互いにイスで殴り合ってヤセ我慢したり。

3.感想

迫力、笑い、キャラの映画。ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウがイメージにピッタリの役で登場。本編はもちろんのこと、日本のファンにとってはテレビ放送時の「日本語吹替」にも思い入れがある作品。香港オールスターキャスト。愉快なキャラクターが勢揃い。ドラゴンら以外にも、イヤミな陸上警察の「チー司令官」、高級クラブを経営する「チョウ」、水上警察隊員の「大口(おおくち)」、失敗続きでトホホな「海上警察司令官」、海賊の「リー(リー・ホイサン)」、など。格闘シーンは迫力。ドラゴンが自転車で戦うコミカルな演出。ドジな水上警察が厳しく訓練されるシーン(「見ろ、いい女だぜ」「お前どっちを選ぶ」を繰り返す罰。「バカ笑い」の罰は銃殺。手榴弾の使い方。シャワーを素早く浴びる訓練)は遊び心満載の楽しい演出。迫力のアクション、コメディ、個性的キャラなど、全てがそろった「香港ビッグスリー」全盛期の最高傑作です。

(予告編:YouTube)

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