2020年10月6日火曜日

ジャッキー・チェン『七福星』「香港警察特捜部&パタヤでもやらかす五人組」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」「香港ビッグスリー」がパタヤ&香港でアクション&コメディ。アンディ・ラウ(若手刑事役)、ロザムンド・クワン、倉田保昭にも注目です。

1.ストーリー

香港警察とあの五人組が犯罪組織のヒットマンと戦う。

2.キャスト&見所

『香港発活劇エクスプレス 大福星』の続編。ジャッキー&ユン・ピョウが刑事を務めるシリーズの完結編。今回の舞台はパタヤ&香港。リゾート地パタヤでは楽しいシーンとアクション。香港では本格的な戦い。前作の五人組(キッド(サモ・ハン・キンポー)、ひげ(フォン・ツイファン)、クレージー(リチャード・ン)、二枚目(チャールス・チン)、チビ(エリック・ツァン))に「ロメオ」とかいうナルシストな奴が新規加入。相変わらずアホくさいことをやらかす。香港警察特捜部のマッスル(ジャッキー・チェン)、リッキー(ユン・ピョウ)、ウー(シベール・フー)、そしてラッキー(アンディ・ラウ)。今作での彼らの敵は国際ギャング。悪事の証拠を消したいギャングが三人のヒットマンを雇って「証拠の手紙」を受け取ると思われる女性を消そうとする。国際ギャングが雇った三人のヒットマン。ヒゲのヒットマン(チュン・ファット)、西洋人(リチャード・ノートン)、日本人(倉田保昭)。三人とも武器とカンフーをマスターしており、特捜部にとって手強い強敵。女性キャラにも注目。前作に続いてシベール・フー演じる「ウー」がマッスル&リッキーをフォローする役どころ。しかしながら今回はロザムンド・クワンがヒロイン役のため、やや出番が少ない印象。ロザムンド・クワンは「ワン」という劇団員の役。情報屋と付き合いがあったためにヒットマンに狙われる。ちょっと抜けたところがある天然娘。五人組にしょーもないイタズラを仕掛けられるシーンにも注目。他にも柔道インストラクター役でミシェール・キング、「パタヤ7日間のツアー」に参加するカワイイ女性四人組など、女性たちが華やかな雰囲気で作品を盛り上げます。アクションシーンはハード。カンフー&爆発シーン。マッスルらがペプシの倉庫で犯罪者グループ(ディック・ウェイ、ラウ・カーウィンなど)と戦うシーン、三人のヒットマンと戦うラストの格闘シーン。情報屋がヒットマンに銃撃&爆破されるシーン。キッドがニューハーフ軍団と戦うシーンは迫力&コミカル。

3.感想

「福星シリーズ三部作」のラスト。ですが、日本未公開作もあります(ジャッキーらが出ていないマイナーな感じの作品)。アクションのスケールが大きくなってます。パラセーリングをする情報屋マーが銃撃され、ロケットでボートが爆破されるシーン。ヒットマンがターゲットを路上で爆破するシーン。サモ・ハン作品は「楽しいアクション」が特徴ですが、この映画ではアメリカ映画みたいな爆発シーンが観られます。五人組がアレコレやらかすシーンは見ていて「何やってんだか」と思うようなレベルのもの。「バカバカしいタイプの笑い」がウケていた80年代。キャラが充実。ジャッキー、倉田保昭ら以外にもミシェール・キング(「ミシェール・ヨー」とも。後に『007』シリーズにも出演。『ポリス・ストーリー3』『ハムナプトラ3』などで国際的なスターに)、「黒魔術師」役でウー・マ(ジャッキーとは『奇蹟 ミラクル』で共演。『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』『霊幻道士完結篇 最後の霊戦』ほか)、「ツアーガイド」役でアンソニー・チェン(歌手。『ファースト・ミッション』での家庭教師役が日本では有名)、ジョン・シャム(『五福星』のモジャモジャ男。よーしゃべる奴)、ジェームズ・ティエン(犯罪組織の裏切り者でアッサリ消される役)、劇場の受付のお姉さん(美人)、ビリー・ラウ(劇団員)、エレベーターから登場する人たち(ムーン・リー、タイ・ポー、デヴィッド・ラムほか多数)。人気スターが迫力のアクションと珍シーン(倉田保昭が女子トイレでロザムンド・クワンと鉢合わせしたり、サモ・ハンがテニスラケットを使って倉田保昭と戦ったり)を見せる映画。「80年代香港映画」の総決算のような作品です。

(YouTube)「予告編」

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