2020年9月17日木曜日

ブルース・リー『死亡の塔』の「謎」「ツッコミどころ」紹介「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

謎・疑問が多い映画『死亡の塔』。とてもスピーディーな凄いアクション映画でありながら「ツッコミどころが多い」ことで有名。そんな『死亡の塔』をもっと楽しむために、謎のシーン・登場人物、珍シーンをまとめて紹介します。

ブルース・リー『死亡の塔』の「謎」「ツッコミどころ」紹介「映画ブログ:金洋ロードショー」。
夜の女、エンジェル

(ストーリー)
格闘家のチンクー(ウォン・チェンリー)とビリー(ブルース・リー)が日本で相次いで死亡。ビリーの弟ボビーは「二人の死の謎」を調べるため日本へ。

1.謎の人物
すでに映画を観た人向けに書いていきます。この映画には「謎の人物」も多数登場。普通、映画というものは「誰が、なぜ」ということがわかるように話が進んでいきますが、この映画はそういうことがわからないまま終わってしまう。そういうことにしておこう、みたいな感じで深く追求せずに、次々と展開されていくアクションや珍演出を楽しむ内容になっています。アレコレ想像するのも楽しいんですが、やっぱりわからないまま終わるのはちょっと消化不良。謎が多いのは続編を作るためではないか? という気もします(気のせい?)。次の人物は何者なのかよくわかりません。「冒頭でチンクー、ビリーに挑戦するチャレンジャー」「ナイトクラブの楽屋でビリーを襲った連中」「フィルムに映ってるルイスの「死の宮殿」について説明をするおじさん」「ルイスに挑戦するイエン兄弟」「夜の女エンジェル」。近頃いろんな連中に挑戦されている、というチンクーとビリー。その辺のシーンがもっと欲しかったところ。

2.なぜなんだ?
①急死したチンクー。チンクーの娘にビリーが会うシーン。なぜ、チンクーは娘にフィルムを預けたのか? コレが手がかりになって「ルイス」「死亡の塔」につながるんですけども。 

②ルイスの片腕の側近。怪しい男。「(その側近とは)長いつきあいだ」ってルイスが言ってたけど、「秘密」に気付かなかったの?

③夜の女エンジェル。誰の命令でボビーを狙ったのか? 「ルイスがお相手しろって」って言ってたけど。

④なぜルイスは殺されたのか? 最後まで謎のままだった(ボビーが重要参考人に得意のカンフーを自慢げに使ったから)。「ルイス」「チンクー」「片腕の側近」「死亡の塔」の関係が「ルイス殺害」にどうつながるのか? この部分のシーンも欲しかった。

⑤謎の「死亡の塔」を探すボビー。ボビーの前に突然、宇宙服みたいなのを着た奴が現れる。寺でその格好はイヤでも目立つ。「なかなか見つけてくれないから出て来ちゃった」みたいな感じ。「死亡の塔」の場所が秘密のままだったら話が進まないのはわかりますけども。

⑥「死亡の塔」を守る「ターザン男」。ぼっちゃん頭にヒゲ、変な衣裳。マヌケすぎるが超個性的。普段からそんな格好してるの? 恥ずかしい。誰かに命令されてそんな格好してるのか、それとも「自分のセンス」で選んだのか。敵が現れたときに急いでその衣装に着替えるのかな?

3.珍演出
①日本人格闘家のチンクー。長い髪とヒゲ。これが日本人のイメージ?

②湯気が立つアツアツの茶を飲みながらチャレンジャーと戦うチンクー。メチャ熱そう。しかも一気飲み。

③温室で戦うビリー。その場でジャンプしてお互いの顔を蹴って向こう側に着地するシーン。それは不可能なのでは? ビリーが瓶を持ち上げてチャレンジャーが蹴って割るシーンでビリーの顔が森進一みたいになっているのも「笑いどころ」。

④チンクーの棺を守る4人の男。『ドランクモンキー酔拳』の「食い逃げは厳罰」でおなじみのジャイアンが登場。妙な格好で棺をガード。葬儀にふさわしくないコスチューム。

⑤チンクーの棺を奪うヘリを追いかけるビリー。ヘリを捕まえて止めることなんてできません。ビリーを死なすための演出。ヘンな死に方をするとマヌケに見えてしまう。ブルース・リーのファンがこの映画を観て怒った、というのも少し納得。

⑥広大な敷地でライオンやクジャクを飼うルイス。ライオンを庭で放し飼いなんてできるの? ここは日本なんですけど。偉い人の許可を得れば可能なのかも知れない。

⑦朝食に「鹿の生肉」と「鹿の血」を召し上がるルイス。「ジビエ」を実践。火を通さずに飲み食い。大丈夫かな?

⑧「死亡の塔」にある「血の池地獄」。落ちたらヤバそう。柵もないなんて危ないじゃないの、と思ったら落とされる奴が。

⑨高熱を発する通路。ロープを使って向こう側に渡るボビー。壁に電源を切るスイッチがあるのに気付かないのね。

⑩僧の番人(リー・ホイサン)。コメディーな倒され方だったのは何故? シリアスな戦いが続くと観客が退屈する、と思ったのかも。

⑪「未熟すぎて俺は倒せん」と豪語するラスボス。思いっきり負けてましたな。ずるい手まで使っちゃったりなんかして。「志村、後ろ後ろ」みたいなギャグも入れながら。

(まとめ)
最後の最後まで「個性的な演出」が続く、サービス精神にあふれた映画。他にもたくさんあるでしょうねぇ。ツッコミどころが。だから何回も観たくなるのでしょうね。この作品を駄作とか言う人がいますが「キックを主体としたスピーディーなアクション」と「風変わりな演出」で、結構楽しめる作品だと思う。『死亡の塔』に興味を持った人はレンタルするかDVDを買ってください。その値打ちはあります(たぶん)。

(予告編:YouTube)
----------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

0 件のコメント:

コメントを投稿