2020年9月26日土曜日

ジャッキー・チェン『少林寺木人拳』「しゃべらない青年が木人に挑戦」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」「木人」で有名なカンフー映画。青年が二人の師匠からカンフーを習って宿敵と対決。かわいいドリス・ロン、ユン・ピョウにも注目。

1.ストーリー

少林寺で修行する「しゃべらない青年」が二人の師匠からカンフーを習って宿敵を捜す。

2.キャスト&見所

ジャッキー・チェン演じる「しゃべらない青年」が主役。少林寺で修行する青年だが、なんとも地味なキャラ。つらい過去があったため口が利けなくなった、という。悪役はカム・コン演じる「ファツー」というチンピラ集団「青龍白虎派」のボス。かつて暴れ回ったファツー。今ではカンフーを悪用した罰で少林寺の洞窟に監禁されている。食事と酒をもらった礼として「青年」に必殺カンフーを伝授する。「青年」にカンフーを教える尼僧はカンフー(「蛇意八歩」)だけではなく「カンフーの心得」も青年に教える重要な役どころ。食堂の娘(ドリス・ロン)は無銭飲食をする「青龍白虎派」にイヤガラセされるが青年に助けられる(出番は短いがキュートな子)。ユン・ピョウが「青龍白虎派」のチンピラ役、ジャン・ジン(『ドランクモンキー 酔拳』でもおなじみの太っちょ)が食堂の息子役で出演。アクション的には「青年」が「木人」に挑戦するシーン、「青龍白虎派」を蹴散らすシーン、ラストの「因縁の敵」との決着戦が見せ場。「木人」が有名なこの映画ですが、オープニングでジャッキーがカンフーの型(龍 蛇 虎 豹 鶴)を見せるシーンも見応えあり。他にも、尼僧がカンフーを教えるシーンでワイヤーアクションっぽいヘンな動きがあったり、「青年」が「水くみの修行」をするシーンで「それはムリやろ」と思うようなアクションがあったり。シリアス劇ながら、ちょいちょいツッコミどころも。

3.感想

ストーリーはよくある復讐モノ。この頃のジャッキーは整形する前。しかも「口が利けない青年」の役。その設定がよくなかったのか、香港では1週間で打ち切りとなり、興行的には失敗だったとか。全般的にシリアスな作品であるものの「笑えるシーン」もあります(坊さんから酒を盗んだのがバレるシーン、ほか)。「木人」が登場する個性的な作品ですが、その後のジャッキーのカンフー作の基本はしっかり入っています。最初は普通の青年。師匠と出会って一気に強くなる。そして強敵と戦う、というパターン。たぶんカンフー映画の脚本を書くときに使われる「雛形」があるのだと思われます。見所が多い名作。個人的にはドリス・ロンとユン・ピョウが出てるシーン、尼僧からカンフーや教訓を習うシーンが気に入っています。親のかたきを捜す「青年」。「因縁の対決」に注目です。

(予告編:YouTube)

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