「金洋ロードショー:映画ブログ」過去のトラウマに苦しむ元・山岳救助隊員が雪山で武装強盗団に脅される。見所を紹介。
(YouTube)予告編
1.山岳救助隊
ロッキー山脈で救助活動をするゲイブ(シルベスター・スタローン)。同僚で親友のハル(マイケル・ルーカー)が恋人サラ(ミシェル・ジョイナー)と共に遭難。サラの救出に失敗したゲイブは恋人ジェシー(ジャニーン・ターナー)と別れ、山を下りた。
2.悪役
武装強盗団のボス、エリック・クアレン(ジョン・リスゴー)。デンバー造幣局の局員リチャード・トラヴァース(レックス・リン)と組んで財務省の航空輸送機に積まれた1000ドル札を強奪。ところが雪山に奪ったカネをアクシデントで落下。山に詳しいゲイブとハルを脅迫し、道案内させる。クアレンの手下は妻クリステル(キャロライン・グッドール)、凶暴な黒人キネット(レオン)ら。
3.トリビア
「カロルコ・ピクチャーズ」製作。当初、スタローンはカロルコが企画したコメディに出る予定だったが、ボツ。さらに二転三転して、この『クリフハンガー』に。「代表作の一つ」と言ってもいいハードアクション作となり、悲しい過去を背負うキャラを好演(どうやらスタローンは「不幸・逆境を背負うキャラ」が似合うようだ)。高所恐怖症であるにもかかわらず高山での危険なアクションに挑戦(実際は「登山シーン」のほとんどは代役らしい。残念)。当時、この映画のポスターに乗った自分の写真が小さいことを気にしたスタローン。「自分の人気はもう落ちたのか?」と誤解したという。スタローンは脚本にも関与。悪役「クアレン」役にデヴィッド・ボウイの名が上がったが、スケジュールの問題。クリストファー・ウォーケンが降板してジョン・リスゴーがメインの悪役に。イタリアで撮影。予算は7000万ドル(配給権と引き換えに「トライスター・ピクチャーズ」が出資、他にもカロルコの株主、銀行の融資で資金調達。全世界で2億5500万ドルの収益。ヒットしたため、全額返済できた。しかし、カロルコは興行収入のごく一部しか受け取ることができず、スタローンのギャラも減額)。「ディレクターズカット版」なるものがあったが、上映時に多くの批判、低評価。その理由は「スタントが馬鹿げたほど大袈裟に誇張されていたこと」(「現実にはありえないオーバーなシーンがたくさんあった」の意)。迫力のアクション。「史上最も費用のかかった空中スタント」としてギネス世界記録(スタントマンのサイモン・クレインは2機の飛行機の間を行き来する空中移動シーンを演じ、100万ドルのギャラ)。第66回(1993年度)アカデミー賞で「視覚効果・音響編集・録音」の3部門にノミネート。続編が企画されたが、実現せず。こういう映画に続編は似合わない。それでよかった、と思う。
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