「金洋ロードショー」ジャッキーがバラック村やデパートでハードなアクションを見せる傑作。しかしながら珍シーンも。そんなツッコミどころを紹介。
(あらすじ)
香港警察が悪辣な犯罪組織を追う。
①アクション・コメディ
ジャッキー映画は「アクションと笑い」を見せるもの。ツッコミどころがあって当然ですが、敢えてツッコミを入れてみようかと。
②ケーキ
誰が始めたのかは知らないが、署員が誕生日の時はその署員の顔にケーキをぶつけるのが香港警察の習慣。署内には多くの警官。毎月、毎週のように誰かの誕生日がやってくる。そのたびにケーキを用意するのだろうか? それともチェン・カクー(ジャッキー・チェン)、チェンの同僚刑事キム(マース)といった主要なメンバーだけがターゲットにされるのだろうか?
③ドジ
刑事キムは実にどんくさい奴。秘密作戦では犯罪者に怪しまれてしまい、壮絶な銃撃戦に。「やらせの襲撃」にも失敗して失神。この男のせいでチェンは苦境に。
④お漏らし
チュウ(チュウ・ヤン)率いる犯罪組織と香港警察がバラック村で銃撃戦。死者が続出し、フランシス刑事(ケン・トン、湯鎮業)はビビりまくる。チェンに「落ち着け」と言われるが、そうはいかない。犯罪者を勢い&恐怖で射殺。そしてスボンを濡らしてしまう。いくら映画といってもビビって漏らすシーンは恥ずかしい。ケン・トンはその後も多くの映画出演。しかし、いつまでもこのシーンをイジられそうな気がする。
⑤バラック村
山の斜面にバラックで住む人々。そこを車で逃走するチュウ。チェンも追跡(後にチェンはこの責任を取らされることになる)。映画的には迫力があって良いが、実際にこんなことをやったら死者続出。決してマネしないでいただきたい(「誰がマネるか!」と言いたいところであるが、ホントにやりそうな奴が出てきそうな今の世の中)。
⑥屁理屈男
チェンに捕まったチュウの裁判。何と寝坊してしまうチェン(おいおい)。遅れて到着したが、チュウの屁理屈弁護士に苦戦。チェンを「ウソつき」呼ばわりする弁護士。「バスを片側からして見ていませんね?」などと追及。当たり前じゃんか。走ってるバスを横から見てるのに向こう側が見えるワケがない。しかしながら、チュウ&弁護士が「言い訳作戦」で勝利。裁判官がマヌケだと犯罪者に有利。証人に逃げられたうえに証言の録音にも失敗したチェンは左遷。
⑦地方勤務
左遷されたチェンが田舎の警察署で勤務。そこでのドタバタは笑いの演出。しかしながら、エエ加減な香港警察。上層部はチェンの働きを高く評価している、ということだが一回トチっただけで左遷とは。メガネの署長もエラそうにするばかりで何の役にも立たなかった。
チュウの秘書サリナ(ブリジット・リン)は若い美女。幼い頃から家族がチュウの世話になってきたということで秘書に(どんな世話だったのかが明らかにされることはなかった)。ワルとつるんで大きな態度のサリナ。実に愚かな女。邪魔者は消す、のがチュウの組織。「面倒な存在」になったサリナを消しにかかる。ようやくサリナは自分が「単なる使い捨ての道具」であることに気付く(遅)。警察の裏切り者もサリナと同様、実に愚か。
⑨デパート
この映画を「ジャッキーの最高傑作」にしたのが「デパートでの戦い」。これまでカンフー映画では「だだっ広い草原」、アクション映画では「多少暴れても大丈夫(?)な場所」が戦いの舞台だったが、デパートは人がとても多く、高価な商品、設備がある場所。デパートを借りて撮影したが、それは営業時間外に限定。決められた時間の中、ガラスが割れまくるハードな対決、電気ポールを伝って敵を追うシーンを撮影。派手にデパートをぶっ壊した。しかしながら、この作品でのデパートのダメージはかわいいもの。次作ではもっと過激なことに。この『ポリス・ストーリー』シリーズの「陰の主役」は「デパート」なのだ。
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