「金洋ロードショー:映画ブログ」道士たちが盗賊団と戦うコメディ映画。師匠&道士が化け物退治の技で凶暴女キョンシーと対決。迫力と珍演出に注目です。
1.ストーリー
道士たちが妖術を使う盗賊団と対決する。
2.キャスト&見所
ラム・チェンイン主演のシリーズ第三弾。コメディ、キャラ、SFX&ワイヤーアクションを使った戦いで楽しませるドタバタなキョンシー作。盗賊団に狙われている村。そこを守るのは師匠(ラム・チェンイン)と村人たち(ビリー・ラウほか)。敵は大勢で凶暴。どんな戦いになるか? 悪役の盗賊団。特に女リーダー(ウォン・ヨォクワン)は妖術を使う厄介な奴(男がビビるほど恐ろしい)。この作品だけで終わりにするのはちょっともったいないくらいの強烈なインパクトを持つキャラ。戦いのシーンはこの女を中心に展開されます。師匠と一緒に女妖術師と戦うミン道士(リチャード・ン)。これまで兄弟キョンシーを使ってヘンなカネ儲けしてきた男だが、師匠と出会って心境に変化が。女妖術師が引くほど凶暴なため、バランスを取って「笑いの演出」がたくさん入っている映画。このシリーズの「お笑い担当」ビリー・ラウが活躍。いらんことして笑わせるキャラ「キョンジャイ(ビリー・ラウ)」が兄弟キョンシーにおちょくられるシーン、凶暴な悪霊にビビるシーンがオススメ。リチャード・ンがやらせのキョンシー退治をするシーン&全身にススを塗って真っ黒になるシーン、師匠の誕生祝い&豪華な出席者(サモ・ハン、ウー・マなど。出席者たちが「シ~ン」としてしまう場面も)、死霊を油で揚げて退治しようとするシーンも楽しい。
3.感想
パート3です。ラム・チェンインのライフワークと化したこのシリーズ。ムーン・リーのようなキュートなヒロインは出てきません。逆にヤバすぎる女妖術師が登場(前作『霊幻道士2 キョンシーの息子たち!』では「夫婦キョンシー」の妻役だったウォン・ヨォクワン)。女妖術師軍団と師匠らの対決に注目。ただし、ラストの戦いのシーンなどのアクションは迫力ですが、気持ち悪いグロテスクなシーンもありますので要注意(そういうシーンは要らないんですけどね。香港映画ってそういうのがたまに出てきます)。コミカルなシーンはビリー・ラウ&リチャード・ンにおまかせ。「香港のサミー・デイヴィスJr.」と呼ばれるリチャード・ン。「体にススを塗ると人間の姿が化け物からは見えなくなる」という設定のシーンで全身にススを塗って真っ黒に(サミー・デイヴィスJr.化)。黒人のマネをするために黒く塗るのは「差別」にあたる昨今。ただ黒く塗るだけならOK? 迫力のある戦闘シーン、マヌケな役どころのビリー・ラウ、個性的キャラに注目の傑作です。
(予告編:YouTube)
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