リー・リンチェイ『少林寺2』「ユエ・ハイ＆女性キャラが魅力的な正統派カンフー作」「金洋ロードショー：香港映画専用ブログ」|「金洋ロードショー」名作映画ブログ

「金洋ロードショー：映画ブログ」仲が悪いライバル家族が共通の敵と戦うカンフー映画。「家族」がテーマ。少林派＆武当派、いかつい盗賊団、かわいい女子に注目です。

１．ストーリー

仲が悪い二つのライバル家族が力を合わせて盗賊団と戦う。

２．キャスト＆見所

主役はリー・リンチェイ、ではなくてユエ・ハイ。パート２ですが、前作『少林寺』とは全く関係がないストーリー。ある田舎の村が舞台。そこに住む少林派の一家と武当派の一家。武当派の主パオ（ユー・チェンフィ）は武当剣という技を持つ男。跡継ぎになる男の子を欲しがっていますが、産まれるのは女の子ばかり。少林派のオヤジ（ユエ・ハイ）は強盗団に親を殺された子供たちを養う人格者。パオは武当剣の極意を少林派に盗まれるのを妙に警戒して、少林派の子供たちを嫌う。因縁の強盗団がそんな状況につけこもうとする・・・。悪役は強盗団（顔が妙に白い奴、片目の奴が特に腕が立つ）。どうしようもない悪党集団。少林派の子供たちの親を襲った過去がある連中。セコい手を使ったりしながら、武当派の女の子たちをモノにしようと襲撃。悪役を演じる人たちもまた本物の少林寺カンフーの使い手。少林派＆武当派との対決シーンが迫力。女性キャラも見所の映画。武当派の女の子たちがなかなかカワイイ。前作にも出演していたディン・ラン、そして今作に登場するホァン・チューイェン（後にリー・リンチェイと結婚したが離婚）。少林派オヤジの弟役の胡堅強はカッコいい系の人。パオ役のユー・チェンフィは前作『少林寺』とは違って、子供をあやしたりするなど優しい表情を見せるシーンがあります（顔はイカついけど）。「ぬるいシーン」が多い映画でもあります。オープニングのアニメ、子供たち同士のやりとり、など。強盗団が村を襲うシーンから緊迫感が高まります。

３．感想

『少林寺』シリーズ三部作のパート２。『少林寺』の出演者が再び集合。ストーリーは前作とは別物。前作はカンフー三昧でしたが、今回は「家族」がテーマの物語で、ホームコメディの雰囲気。オヤジ役のユエ・ハイがカッコいい内容。「武当派のパオ家」と「少林派のドラゴン家」がケンカしたりしながら、最後は力を合わせて因縁の強盗団と対決。中国の風光明媚な景観、ユエ・ハイの「おやじ」ぶり（感動的なシーンも）、パオ家の娘たちのかわいらしさ（＆戦いに参加する勇ましさ）、ラストの強盗団との戦いが見所の映画。特にユエ・ハイに注目の傑作です。