2020年10月9日金曜日

ジャッキー・チェン『ポリス・ストーリー 香港国際警察』「デパートが壊れまくる」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」刑事がバラック村とデパートを破壊する映画。ガラスが割れまくるデパートでの戦い、危険なスタント、女優、テーマ曲「英雄故事」に注目です。

1.ストーリー

香港警察の刑事が法を悪用する犯罪者と戦う。

2.キャスト&見所

後にシリーズ化する『ポリス・ストーリー』の第一弾。ジャッキー演じる香港警察の刑事「チェン・カクー」。転属してさっそく危険な任務。証拠を残さない悪辣な犯罪組織のボスを追う。激しい銃撃戦の後、車で坂を突っ走り、バラック村を破壊。悪ボスとその秘書をついに逮捕。犯罪組織のボス「チュウ(チュウ・ヤン)」は狡猾な男。荒っぽい手下、小賢しい弁護士に守られている。40代後半とのこと(もっと年上に見える)。チュウの甥「ダニー(フォン・ハックオン)」は格闘に強く、デパートでチェンと激しく戦う。チュウの手下「ジョン(チャーリー・チョウ)」はイヤミな男。チェンにメガネをブン殴られるシーンに注目。チェンの上司である「警部(トン・ピョウ)」はちょっとズルい「お調子者」。この作品では「チェンの味方」というより、やや「管理職」というイメージの役どころ。チェンの同僚刑事「キム(マース)」は何かとトチる男。どちらかというとシリアスな映画でこの男が「笑い」を提供。ボスの秘書を「やらせ」で襲撃するシーンが楽しい。「二大ヒロイン」作品。タイプの違う二人の女優。マギー・チャンはチェンの恋人「メイ」役。チェンに嫉妬して怒ったり、チェンに協力して悪党に蹴られたり。ブリジット・リンはボスの秘書「サリナ」役。最初は警察側に抵抗するが、ボスの悪辣さに気付いてチェンの側につく。共にデパートでの戦いでは体を張った危険なスタントに挑戦。どんどん過激になっていく香港映画。「カンフー」から「銃撃戦」の時代に。この作品は当時の最高峰とされるアクションシーンの連続。香港警察と組織の激しい銃撃戦、バラック村を車で突っ走るシーン、ラストのデパートでの戦い。特に「デパートでの戦い」ではジャッキーがガラスに突っ込んで負傷したり、ブリジット・リンがガラスケースに投げ飛ばされたり。何もそこまでせんでも、と思うような危険なシーンが次々に展開される。

3.感想

ついにここまでやるようになったか、と思うような壮絶なアクション映画。犯罪組織と戦う香港警察。危険な手段を使わざるを得ない敵が相手。アクションが見せ場。コミカルなシーンはジャッキー、マース、マギー・チャンが担当。地方の警察署に左遷されたチェンが電話芸とインスタントラーメン芸を披露するシーン。キム刑事が顔にケーキをのせられたり(オープニング)、張り込みや「ヤラセの襲撃」をトチったりするシーン。メイがチェンの顔にケーキをぶつけるシーン。しかしながら、「裁判のシーン」はちょっと微妙(つまらん屁理屈で言い逃れするチュウの弁護士。実にハラ立つ奴。香港では「真実」よりも「言い訳」の方が通用するのか?)。悪役が非常に憎たらしいのがこのシリーズの特徴。チェンが「悪」をぶっ飛ばす映画。アクション、笑い、女優、テーマ曲「英雄故事」。全てがそろったジャッキーの最高傑作です。「鳴謝:三菱汽車」。

ブリジット・リン:『ドラゴン特攻隊』でもジャッキーと共演。このときもカッコいい役だった。

(予告編:YouTube)

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