2020年10月5日月曜日

ジャッキー・チェン『五福星』「香港ビッグスリー&80年代人気スター作品」 「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

 「金洋ロードショー:映画ブログ」ニセ札ギャング、ドジな五人組、香港警察。ローラースケートアクション、ハンバーガーショップ強盗を撃退する「警官7086」に注目です。

1.ストーリー

ドジな五人組がギャングのニセ札事件に巻き込まれる。

2.キャスト&見所

香港オールスター作品。「五福星」がメインの映画。逮捕歴があるポット(サモ・ハン・キンポー)、モジャ、チンケ、ハンサム。それに、ちょっと偉そうなキャラの「隊長」とモジャの美人の妹メイヤー(チェリー・チェン)。この六人(「五福星」+女の子)が清掃会社を起業。全然関係ないのに「ギャングのニセ札事件」に巻き込まれてしまう。ジャッキー演じる「警官7086」。気合いが入った警官。取り調べも荒っぽい。でも、あわて者でドジ。余計なことをして上司に怒られたりする「警察の問題児」。一応、彼もニセ札事件を追う一人なのですが、ドジ連発。交通課に格下げ(結局、マトモな活躍はできず)。悪役は、出所したばかりなのにすぐに悪巧みをするギャングのボス、チャン(『ドラゴン危機一発』『拳精』でおなじみのジェームズ・ティエン)。チャンには手下が大勢いて、個性的かつドジ。ニセ札で一儲けしようとするが、手下がトチってポットやライバルギャングのホーらとトラブル。悪役たちもユーモラスなのがこの映画のいいところ。アクションは主にジャッキーとサモ・ハンが担当。「7086」がひったくりをローラースケートで追うシーン。「7086」とポットが協力してハンバーガーショップ強盗をぶっ飛ばすシーン。ギャングの豪邸での乱闘(メイヤーちゃんも戦う)、倉庫での対決ではポットの活躍ぶりに注目(チンケとハンサムのコミカルな戦いぶりも楽しい)。「ユン・ピョウ vs. ジャッキー」の特別対決もあります。笑いのシーンでは、「7086」がドジるシーン、ポットたちが逮捕されるオープニング、チャンが子分にヤキを入れるシーン、チンケの透明人間入門、夜店で武術師範(チウ・チーリン)が五福星にイタズラされるシーン、警部(フィリップ・チャン)がトホホな目に遭うシーンが特にオススメですが、ギャグシーンは他にもいっぱい。

3.感想

いかにも「80年代の香港映画」という感じの内容。やはりサモ・ハン作品は楽しい。危険なアクションに「笑い」をプラスした娯楽作。何回でも観たくなる作りになっています。ジャッキー・チェンの映画で一番人気があるのはどの作品でしょうね? 私はこの『五福星』が一番気に入っています。多くの俳優が登場。みんなそれぞれ似合いのキャラを演じてます。コミカルアクションが得意のジャッキーはドジな警官。サモ・ハンはデブゴンキャラ。ジェームズ・ティエンはすごいヒゲと髪型(『ドラゴン危機一発』のシュウ役のときとは全然違う雰囲気)。「7086」に冷やかされるカップルの役でユン・ピョウとムーン・リー(出番が短いのが残念)。悪役のラム・チェンイン、ディック・ウェイ、チュン・ファット(「サモ・ハン作品」でおなじみの人たち)もユーモラスな演技。主題歌は陣内孝則「SUPER SUPERSTAR」。ハードアクション、ギャグ、キャラがそろった傑作。定期的に観たくなるほど見せ場が盛りだくさんの映画です。

(予告編:YouTube)

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