2020年10月2日金曜日

ジャッキー・チェン『クレージーモンキー 笑拳』「笑いながら使う技?」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」祖父と孫が清朝の暗殺者に追われて戦うカンフー映画。ケチな棺桶屋、インチキ博打屋、ユーモラスな道場主、道場破り。キャラに注目です。

1.ストーリー

青年が「笑拳」で祖父の仇を取ろうとする。

2.キャスト&見所

ジャッキー・チェン演じる「シンロン」は祖父(ジェームス・ティエン)と暮らす青年。祖父に鍛えられてカンフーはそれなりに得意だが、清朝の暗殺者に追われてあちこち引っ越ししてきたため友達もおらず、定職にも就いていない。シンロンの祖父は清朝にニラまれているカンフー一派の男。孫のシンロンにカンフーを伝授し、一派の後を託す。「師匠(陳慧樓)」はシンロンの祖父と同じ流派の男。シンロンに奥義「笑拳」を伝える重要な役割。ヤム・サイクン演じる清朝の暗殺者「」。清朝の邪魔になる格闘家を抹殺していく役目の男。三人の手下と共にシンロンの祖父の一派を全力で追う。いかにも強そうな感じのキャラで、カンフー映画のラスボスにふさわしい貫禄。カンフーシーンがコミカルな映画。人前でカンフーを使うことをシンロンに固く禁じる祖父。ところがシンロンはインチキバクチ屋をカンフーで倒したのがキッカケでカンフー道場で働くことに。仕事は「道場破りを倒すこと」。カネがどんどん入ってくるシンロン。調子コイて戦っているところを祖父だけではなく、清朝の暗殺者にも見られてしまう。そしてラストの決着戦。「笑い」も充実。シンロンがカンフー道場で働くシーンが傑作。カンフーはできないけど悪知恵が働く道場主(リー・クン)にそそのかされて、シンロンが用心棒に。道場主、道場破りの連中、インチキバクチ三人組とのやりとりが楽しい。また、シンロンが職を求めて棺桶屋で働こうとするシーンもツッコミどころ満載(働くのはいいけど、なぜ棺桶屋?)。ディーン・セキの「セコい棺桶屋」ぶりに大いに注目。

3.感想

ストーリーはありがちな「復讐モノ」。ポイントは「笑拳」というカンフー。「蛇拳」や「酔拳」ならわかりますが、「笑拳」? 笑いながら戦うのか? どうやら「喜怒哀楽」の表情を相手に見せることによって相手を油断させる技らしい。そんなことで殺し屋が油断するかな? 実際は、シンロンが鍛えまくった体で握力が強い敵の攻撃を封じる技。結局この映画は「おもしろキャラ」を楽しむ映画なのではないかと。一番楽しいのはリー・クン演じる「道場主」。『ドラゴン危機一発』で有名なリー・クン。コミカルな演技が得意な人ですが「メガネキャラ」の時はもっと面白い演技になります(『Mr.Boo!ギャンブル大将』『カンフー風林火山』など)。次が「ケチな棺桶屋」のディーン・セキ。シンロンとのやりとりが見せ場。ストーリーはシリアス。それにユーモラスな演出が加わった傑作。シンロン、ラスボス、お笑い担当キャラに注目の映画です。

(予告編:YouTube)

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