2020年9月29日火曜日

ジャッキー・チェン『スネーキーモンキー 蛇拳』「百年に渡る抗争に決着」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」孤児が「蛇拳」を使うじいさんからカンフーを学ぶ映画。蛇拳の修行、「蛇形派と鷹爪派の争い」、強くて個性的な悪役たち、意地悪な師範代に注目。

1.ストーリー

カンフー道場の雑用係が蛇形派の男からカンフーを学ぶ。

2.キャスト&見所

これまでスタントマン、端役、主演を演じてきたジャッキー。コミカルな作品が評価されててはいたが、意外なことにブレイクしたのはこの作品から。「蛇形派 vs. 鷹爪派」を描いたシリアスなカンフー作。(理由はわからないが)百年に渡って争っている蛇形派と鷹爪派。鷹爪派は劣勢になった蛇形派を始末して抗争に終止符を打とうとしている。「抗争」がテーマでヒロイン的な女性が登場しないためシリアスな感じの作風。ジャッキー・チェン演じる孤児の「簡福」。カンフーができないため道場の雑用係として雇われ、「カンフーの実験台」として使われたりする悲しい役どころ。蛇形派の白長天(ユエン・シャオティエン)とかいうじいさん。鷹爪派から命を狙われているため、放浪の身。因縁をつけられているところを簡福に助けられ、二人は友人に。かわいそうな簡福を白長天がカンフーの小技で笑わせるシーンは映画史に残る名シーン。悪役は鷹爪派の「上官逸雲(ウォン・チェンリー)」という男。強力な握力、強烈な蹴りで敵を始末するヤバイ奴。白長天を執拗に追う。悪役がもう二人。上官逸雲に雇われて蛇形派を狙う「インチキ宣教師(ロイ・ホラン)」。わざとらしく「神の愛」を説きながら白長天を奇襲する卑劣漢。もう一人は鷹爪派の男。彼らが白長天と戦うシーンに注目。シリアス劇ながら楽しいシーンも。簡福をいじめる師範代(ディーン・セキ)。実に意地悪でエラそうな男。そのくせ、「師範代」なのにカンフーの実力はお粗末。エラい人にはペコペコ。そんな嫌な奴に簡福が仕返しするシーンが楽しい。他にも、(簡福の)隣の道場の師範(チウ・チーリン)が手を痛めるマヌケなシーン、そこの道場主(フォン・ギンマン)が白長天にヤツ当たりするシーンも笑いどころ。

3.感想

簡福と白長天の関係が面白いカンフー作。この作品でジャッキーは人気スターに。主役の簡福が孤児ということで「笑い」が少な目の内容。師範代にバカにされる簡福。白長天から蛇拳を習って自信をつける。これはカンフー版「シンデレラ」。立派になりたいという変身願望を描いた映画。「蛇拳」というカンフーが個性的。修行シーン、対決シーン。白長天が簡福に蛇拳を教えるには三つの条件が。「(白長天のことを)先生と呼ばないこと」「習った技をなるべく人に見せぬこと」「自分(白長天)が誰かと戦う時に手出しをせぬこと」。簡福は約束を守ることができるかどうか? 見せ場が多い傑作。蛇拳では敵わない鷹爪派の上官逸雲と戦う白長天&簡福。敵を倒すには工夫が必要。「改良した蛇拳」を使う簡福。勝負の行方は?

(YouTube)「予告編」

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