2020年9月28日月曜日

ジャッキー・チェン『成龍拳』「友人を裏切る汚い奴&過酷すぎる修行」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」総督の息子が卑劣な裏切り者と戦う時代劇カンフー映画。無慈悲な敵、焼きごて、決着戦。必殺「成龍拳」とは?

1.ストーリー

中国江南地方の総督の息子が奪われた恋人を取り戻そうとする。

2.キャスト&見所

ジャッキー演じる「小雷(シャオライ)」が主役。凶悪な「花蜂党」から家族と恋人を守ろうとする小雷。しかしながら、「花蜂党」のリーダー丁残艶は腕の立つ女で、小雷では敵わない。小雷の敵は二人。丁残艶。もう一人は小雷の恋人「千々(ユー・リンロン)」を騙して連れ去った金川という男。千々を「花蜂党」から守るため小雷は友人である金川に彼女の保護を頼んだが金川は裏切り、千々を自分の女にしようとしている。女が重要な役割を果たす作品。丁は女ながら小雷よりもカンフーの腕が立つ。金川を倒すため、小雷は本来は敵である丁からカンフー「成龍拳」を習うことに。小雷が「花蜂党」と戦うシーン、悪党集団「血雨党」に襲撃されるシーン、修行シーン、ラストの決着戦が見せ場。カンフーだけではなく、ワイヤーアクションもアリ。「笑い」がないマジメなカンフーシーンの連続。個性的な演出としては、「花蜂党」が突然総督一家の前に現れるシーン、「花蜂党」が使うカワイイ武器、小雷が焼きごて焼いた石を食らうショッキングなシーン、ラストの決着戦で使われるフィニッシュ技、ほか。

3.感想

ジャッキーのシリアス時代劇。しかし、ジャッキーはこの映画をあまり気に入っていないのだとか(寒いロケ、複雑なストーリーなど)。私はコレ好きなんです。「ジャッキー映画」はコミカルなカンフーが特徴。コミカルな分、「リアリティに欠ける」という欠点も。この作品は正統派な雰囲気の作品で、ストーリーと演技が「いかにも時代劇」って感じのもの。話は「小雷が千々を取り戻そうとする」「金川を追う飛竜警備隊」「金川と戦うために小雷が修行する」が軸になっていますが、結局、「金川とは何者なのか?」という映画。花蜂党が総督一家を襲うシーンなど見せ場が多い作品。「丁残艶」というキャラ、個性的な悪役(赤い帽子の殺し屋「血雨党」と謎のボス)、ジャッキーのカンフーに注目の傑作です。

(予告編:YouTube)

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