2020年9月17日木曜日

ブルース・リー『ドラゴン危機一発』「面白シーン紹介」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー」ブルース・リーが悪徳社長をぶっ倒すカンフー映画。名作ながら珍シーンも。そんなツッコミどころを楽しく紹介。

あらすじ
田舎からタイに出稼ぎにきたチェン(ブルース・リー)が麻薬を密売する製氷工場の社長やチンピラたちと戦う。

ケンカするな
田舎からタイの大きな町に出稼ぎにきたチェン。胸には「ケンカするな」という約束のペンダント。しかし、いとこのシュウ(ジェームス・ティエン)がバクチ屋のゴロツキと戦うハメになり、チェンは簡単に誓いを破ってゴロツキを倒してしまう。「戦いたい」がホンネのようだ。

チンピラ
氷菓子屋のお姉さん(ノラ・ミャオ)を困らせるタイのチンピラ。「タダで飲ませろ」とかセコいことを言ったり、肉マン売りの少年をハリ倒したりするなどやりたい放題。東南アジアが舞台のアクション映画にはガラの悪い連中が出てくることが多い(『地獄のヒーロー』『沈黙の聖戦』とか)。

佐藤蛾次郎?
いとこたちと製氷工場で一緒に働くことになったチェン。出勤すると佐藤蛾次郎みたいな顔した工場の監督に遅刻を注意され、かなりエラそうな監督の態度に初日からイラっとする。しかも、氷を倉庫に入れる作業をトチり、殴られる。遅刻やミスをするなど、チェンも勤務態度がよろしくない。

クスリ
氷の中に麻薬を隠して出荷する製氷工場(実に単純な手口。バレない方がむしろおかしい)。落下して割れた氷の中に何かが入っているのに気付いたチェンのいとこ。後で呼び出され、工場長からそれが麻薬であることを知らされて、悪仲間に入ることを断ったら「氷詰め」にされてしまうのであった(「仲間に入る」か「氷詰め」か、の二者択一システム)。

昇進
労働者と工場側のチンピラ軍団が乱闘。怒り爆発のチェンが一人で全員をぶっ倒す。そのことで監督に昇進したチェン。ケンカに勝って、しかも昇進までしてイイ気分。行方不明になったシュウのことをすっかり忘れて行進なんかしちゃったりする。でも、シュウの妹メイ(マリア・イー)に「ケンカに勝って、シュウたちのことを忘れちゃったの?」と泣きながら非難される(そりゃそうだ。忘れんなよ)。

トホホ
消えたシュウのことを尋ねるために社長に会いに行ったチェン。酒を飲まされ(自分から一気飲み?)、朝起きたら「いかがわしい店」に。しかもメイにバッタリ出くわし、クイン(いとこ一家の長男:リー・クン)にはイヤミを言われるなど散々。この時、冷や飯を食うチェンの顔がスゴイ。

氷室での死闘
夜中に工場を調べるチェン。「恐ろしいもの」を発見。「余計なことをするもんだ」ってな感じで現れたのが社長のバカ息子&へなちょこチンピラ軍団。壮絶な戦い。チェンの強さを軽く見るバカな連中。悲惨な目に遭う奴、氷室の壁に人型の穴を開ける奴。

社長
製氷工場の社長(ハン・インチェ)。イッセー尾形みたいな顔。豪邸に住み、女を周囲にはべらしている。でも、嫌われ者。カネはあるけど愛されない奴。敵を始末するため日頃からカンフーの稽古。最後はチェンと一騎打ち。どんな勝負になるか?

(YouTube)「予告編」

解説
リーが香港に帰国して制作した第一弾『ドラゴン危機一発』。キレのあるアクションで大ヒット。エピソードも実に豊富(元々はジェームス・ティエンが主役だった、など)。しかし、内容的にはツッコミどころがたくさん。たぶん、それでよかったのだと思います。リーの強さは本物。戦いのシーンはとってもリアルで真剣なもの。しかし、「マジメなだけのカンフー映画」は鑑賞していて疲れる。珍シーンがある方が「また観よう」という気になりますから。
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