2019年9月11日水曜日

香港映画『群狼大戦』「オススメできないヤバイ映画」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」シベール・フー&ムーン・リー出演。狡猾な犯罪者と警察が戦うアクション映画。女優が主役とは思えない内容です。

1.ストーリー
香港では犯罪者フォン一味と警察の戦いが激化。しかし、犯罪者同士にも争いが・・・。

2.キャスト
シベール・フー(刑事)
ムーン・リー(謎の女)
吳鎮宇(悪役)
チャーリー・チャン(犯罪者)
ウォン・ウェイ(犯罪者)

オススメできない理由
楽しくない
とってもシリアスなハードアクション。犯罪者フォン(ウォン・ウェイ。『プロジェクトA』の悪徳商人「チョウ」でおなじみ)一味はなかなか狡猾。

警察
執念深くフォンを追う香港警察のフー警部(シベール・フー)。犯罪者の取引現場を監視するが、失敗。犯罪者に負ける警察。わざわざ税金で雇う必要ないですね。アクション映画では「使えない警察」が登場することが多い。アメリカ映画ではFBIやCIAが悪事を仕切っていたりする場合も。

美女
シベール・フー&ムーン・リーが登場。サモ・ハン映画などでヒロイン的な役どころだった二人が出演しているとなるとファンとしては期待してしまうところ。ところがハードアクション。ちっともかわいくない役柄。アクションしてもいいけど、似合わない役はやめて欲しい。

気分悪い悪役
犯罪組織のボス「フォン」がこの映画のワルなのだな、と思ったらそうではなかった。「フォン」を裏切る手下の「チュウ」(吳鎮宇。松田優作っぽい雰囲気の顔。「香港の松田優作」と呼ばれている、かもしれない)。コイツが実に陰湿。フォンと娘をいたぶる姿は鑑賞していて実に気分が悪い。

キャラ設定
警察の捜査の邪魔をする謎の女「リー」(ムーン・リー)。フォンとの関係に注目ではあるが、あまり面白くない設定。

男気
フォンの子分「イン」(チャーリー・チャン。『プロジェクトA2 史上最大の標的』で暗黒街のボス「タイガー」を演じた男。『空手ヘラスレス』も有名)。一度は悪党の脅しに屈するが、考え直してフォンを救出しようとする役どころ。「男気」を感じる一見カッコいいシーンではあるが、所詮は悪人同士の抗争。決して「カッコいいシーン」ではない。

重傷
カンフー系の格闘&爆発シーンを見せる映画。しかし、ラストシーンの「ビルでの戦い」での火薬を使ったシーンでシベールとムーンが重傷。「映画製作の過激化による事故」は今でも深刻な問題。そんな過激なことはファンは求めない。ジャッキー・チェンは「過激なことをしないとファンに飽きられてしまう」と語っていたが、そういうファンは「本当のファン」ではない。役者がカッコよく見えたり、美しく見えればファンは満足するはずだ。

(YouTube)「予告編」

解説
戦いを描いたアクション作。アクションはハードで一級品。しかし、悪役が卑劣すぎるためあまり楽しくない内容。大ボスのはずのフォンが手下に裏切られて情けない目に。「フォン」演じるウォン・ウェイは『プロジェクトA』でもドツかれて泣きを入れる悲しい役どころだった(何か役に恵まれてない感じ)。裏切り、感じ悪いシーン、事故の映画。個人的にはチャーリー・チャンのキャラがちょっと良かった。悪役じゃなかったらもっと良かった。

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