2024年11月10日日曜日

『タクシードライバー』(1976年)「妙にツッコミどころが多い主人公トラヴィス」

「金洋ロードショー:映画ブログ」ロバート・デ・ニーロがタクシードライバー「トラヴィス」を演じる名作。イマイチ理解できない「トラヴィス」という奴を紹介。

『タクシードライバー』(1976年)「妙にツッコミどころが多い主人公トラヴィス」

名作

監督マーティン・スコセッシ。ファンも多い人気作。ですが、どうもよくわからないシーンが。デ・ニーロ演じる「トラヴィス」。元・海兵隊だけど不眠症(ベトナム戦が影響しているらしい)。「眠れないから」という理由でニューヨークのタクシー会社で面接を受けることに。面接で気取ったことを言って怒鳴られるトラヴィス(早くもヤバイ予感)。採用されて仕事。黒人を乗せないドライバーもいるが、トラヴィスは誰でも乗せるし、危険なところにも行く。夜のいかがわしいニューヨーク。客は、ヤバイ奴、政治家、など。


パランタイン上院議員の選挙事務所に勤めるベッツィー(シビル・シェパード)にホレたトラヴィス。まずは食事デート。その後がマズかった。何とアダルト映画館にベッツィーを誘う。キレて帰るベッツィー(そりゃそうだ)。何ともヘマなトラヴィス。謝っても許さないベッツィーはヤケに強情(妙に理屈っぽい女でもあります)。もう一人の女。トラヴィスのタクシーに乗ってきた少女アイリス(ジョディ・フォスター)。ポン引きのマシュー(ハーヴェイ・カイテル)に薬物や甘い言葉で食い物にされている。「アメリカの闇」を象徴するようなキャラ。「映画館の女スタッフ」も目立つキャラ。彼女にヘンに声を掛けて「変質者」扱いされるトラヴィス。どうもニューヨークという町は人間を「妙な奴」にしてしまうようだ。


なぜそうなるかな?

世の中にイライラしているトラヴィス。アイリスと会ったことで「眠っていた闘志」が目覚める。身体を鍛え直し、怪しい売人(薬物も所持)から銃を購入。アイリスを助ける前にパランタイン上院議員を(なぜか)暗殺しようとする。ワザとらしくパランタインのSPに話しかけるトラヴィス。その後、なぜかモヒカン刈りにして銃でパランタインに忍び寄る(なんか雑な攻め方だった)。その後はポン引きマシューと勝負。かなりの出血シーン。


わからん

トラヴィスがパランタインを狙った理由がよくわかりませんね。ベッツィーに熱心に支持されているのに嫉妬したのでしょうか? それとも「コイツが大統領になったら世の中は今のままだ」という絶望感があったのでしょうか? でもモヒカンにするのはいかがなものか? 暗殺するには目立ちすぎる。ラストもよくわかりません。アメリカでは犯罪者と戦ったら英雄になるのか? チャールズ・ブロンソン『狼よさらば』(1974年)では「犯罪者と戦った男」は町を追放されてしまったが。


(YouTube)

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