2020年12月12日土曜日

リュー・チャーフィー『少林寺三十六房』「個性的な修行&宿敵との決着戦」「金洋ロードショー:香港映画専用ブログ」

「金洋ロードショー:映画ブログ」少林寺で修行した青年が清朝の将軍に復讐するカンフー映画。「少林寺三十五房」、因縁の将軍&手下。カンフー、刀術、棒術に注目です。

1.ストーリー

親を清に殺された青年が少林寺で修行し、仇を討とうとする。

2.キャスト&見所

リュー・チャーフィー演じる海産物屋の息子「ユウダ」。明派のホー先生の元で学ぶ青年だが、町で余計なことを言ってしまい、清朝のタンに目を付けられてしまう。家族を襲われて実家をボロボロにされ、命からがら少林寺にたどり着いたユウダ。カンフーを習うため、出家。「サンダ」に名が変わる。悪役は「明」を支持する者には容赦しない清朝。清朝の将軍ティエン(ロー・リエ)、チェン(チェン・ウーロン)、その手下タンが反清派を弾圧。修行を終えて下山したサンダと彼らの戦いが迫力。少林寺の僧役でリー・ホイサンユエン・シャオティエン(『スネーキーモンキー 蛇拳』『ドランクモンキー 酔拳』でおなじみのオッチャンですが出番は短い)。リー・ホイサンは「戒律院の住持」役で重要な役どころ。異例の速さで修行をクリアしていくサンダのカンフーの腕と精神を試そうとする。他に、冒頭でティエンに挑む役でラウ・カーウィン、サンダを慕う町の青年たち。サンダが少林寺三十五房で修行するシーンで有名な作品。池に浮かべた木を渡って食堂に入る(水に落ちたら服を乾かしてからでないと食堂には入れないルール)、水の入った桶を両腕で水平に持って腕を鍛える、「先端に鉄塊のついた竹竿」を片手で持って鐘をつく、ほか。基礎訓練の後、カンフー、刀術、棒術の練習。そして戒律院の住持を相手に腕試し。アクション映画ですが、最初は「ユウダは格闘ができない」という設定のため、やられ役。少林寺で修行。本格的な戦いは「サンダ」として清朝の将軍らと戦うシーンから。まずは憎たらしいタン。そして、チェン、ティエンと勝負。最後の戦いでは三節棍が活躍。いずれも迫力のある名勝負。

3.感想

あまりにも有名な説明不要の名作。TV放送されたとき、映像の関係でリュー・チャーフィーの顔が縦に長く見えるオープニングだったのも懐かしい。「修行シーン」が迫力&コミカル。初めの修行(水に浮かんだ木の上を渡る)をクリアできないとメシを喰うことができない、というのが面白い(少林寺ではホントにあんな修行をやってるんですか?)。シリアスなストーリーですが、リュー・チャーフィー自体がコミカルな役者のため楽しいシーンもあります。ユエン・シャオティエン、リー・ホイサン、チェン・ウーロン、ロー・リエはジャッキー・チェン映画でもおなじみ。カンフーのシーンだけではなく、サンダが若者たちに慕われる場面など、精神的な見せ場もあります(ただ戦うだけじゃなくて「カンフーの精神」を学びながら強くなっていったり、仲間が増えていくのがこの映画のいいところ)。オープニングのリュー・チャーフィーのカンフーの演武&日本版テーマ曲(山崎アキラ『Shaolin Fighter』)、三十五房での修行、敵との対決。武術のシーンがいっぱいの名作です。

(YouTube)「予告編」

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